2018年7月24日火曜日

見届け人秋月伊織事件帖⑧ 青嵐

見届け人秋月伊織事件帖⑧ 青嵐  藤原緋沙子
  見返り川 倉島藩の国許の側室・亀殿から江戸で開かれる茶会のために茶入れ「あけぼの」を送られることになった。茶入れと百両を運ぶ役になった小島周次郎と向井助十郎だった。途中、薬入りの酒を飲まされ奪われた。向井は岸壁から飛び降り自殺をし、小島は国許に報告に帰り牢に入れられ、切腹を命じられる。小島は向井が江戸で生きていることを知らされ、事の次第を探る為牢破りをする。倉島藩士は小島を探す。見届け人に依頼する。
 茶入れは亀殿の元に返っていること、向井は百両を持って江戸にいることが分かり小島の濡れ衣を晴らす。亀の方は座敷牢に入れられ髪を下ろし仏門に入った。国を追われていた小島と妻は二人で国許に帰った。
 青嵐 大阪から江戸に来て何も出来ない巳之助と出会った秋月伊織は巳之助のことが気になっていた。大阪で押し込みをし人を殺した盗賊・梶原十兵衛が江戸にいるらしい。百両の賞金が掛けられていた。土屋弦之助は探している。梶原を見付け張り込んでいる時、巳之助が現れる。仕舞屋の賄い婦に話しを聞くが詳しいことは何も知らない。賄い婦は巳之助の母親だと分かる。伊織は巳之助に母親のことを知らせ、押し込みの見張りをすることになっている場所を聞き出し、芝居をさせる。盗賊が千両箱を盗み終わり、巳之助が殺される寸前に出て行き捕まえた。
 伊織は実家に戻ることになった。家禄一千石目付け・秋月隼人正忠朗の弟だが、忠朗に子がないため養子になる。勘定奉行佐久間家の娘・奈緒との縁組も決まっている。

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