入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱〈二〉 千野隆司
凶作で上がり続ける米の値に、近くの米問屋・湯浅屋で打ち壊しと付け火騒動が起る。湯浅屋の米四百俵を大黒屋や数日預かることになる。
江戸の各地で売り惜しみをする悪徳米問屋・大黒屋と評する読売がまかれた。何者かに先導され大黒屋が打ち壊しの標的になる。
同心島津が行方不明になっていた湯浅屋に主人を探し出し大黒屋の米が預かり物だということを証明され、打ち壊しは治められた。
打ち壊しを先導した者は捕まったが、命令した者のところまでは届かなかった。
角次郎は、湯浅屋を引き合わせた、垂水屋の伝七郎に気を付けようと感じた。
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