2019年1月4日金曜日

倉敷高梁川の殺意

旅行作家・茶屋次郎の事件簿 倉敷高梁川の殺意 梓林太郎
 ノン・ノベル茶屋シリーズ⑪
 旅行作家・茶屋次郎は知己の翻訳家・中野麻子から行方不明になっている弟・伸之助の捜索を依頼される。足取りを追うが行方は掴めなかった。伸之助が倉敷で保護された。茶屋は姉弟の暮らす近辺で、轢き逃げ事件があったことを聞く。その前に少女誘拐事件があり、遺体発見は倉敷近くの高梁川河畔だった。伸之助の事件の後、もう一件拉致され倉敷で保護される事件が起る。茶屋が調べて、十一年前に飯田市で起った殺人事件と十年前の名古屋で起った八才の少女誘拐殺人事件の犯人を調べ出した。飯田市の犯人が判った花沢大造が犯人を強請ったために犯人が大造の孫を誘拐し殺していた。十一年前の犯人は捕まり、その時盗んだ六千万円が証拠にされた。少女誘拐殺人も認めた。
 今回の犯人は、娘を殺された大造の息子だった。少女誘拐は娘のような少女だった。騒いだので殺してしまった。後の三人は学童の登下校見守りをしていた。態度が気障りだった。茶屋は十一年前に父親が殺人事件の犯人の疑いを受けた時から狂い始めたのだろうと思った。

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