新・酔いどれ小藤次〈十五〉 鑓騒ぎ 佐伯泰英
文政9年正月
一日から森藩の近習頭・池端が訪ねてくる。小藤次は藩主・久留島通嘉に会いに行った。
何者かから初登城の折り森藩の御鑓先を頂戴すると脅されていた。
小藤次は見習い鑓持ちになり、襲ってきた浪人を撃退する。御礼登城にも襲われた。小藤次は辻芸人に化けて撃退する。大目付は背後にいる者を調べた。前将軍時代に全盛を誇った田沼意次の四男・意正の家来・亡き殿の栄華を追う家臣がやったことだった。
駿太郎は桃井道場に通うようになった。同じ年ごろの子との付きあいが必要かとの思いで。
正月末、家斉は鷹狩りの休憩を望外川荘でとった。田沼意正も訪れあやまり落着した。山菜天ぷら蕎麦を食べた。家斉はりょうが書いている「鼠草紙」を見る。
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