2019年12月30日月曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎㊼

風烈廻り与力・青柳剣一郎㊼ 蜻蛉の理 小杉健治
 鮮やかな手口で富商を狙った不殺の賊だった陽炎一味が六年ぶりに現れた。店者を惨殺する凶賊になっていた。
 南町与力・青柳剣一郎は、北町の水川秋之進の早過ぎる登場に不信感を持った。水川は剣一郎に助力を乞う。三商店を襲った陽炎一味がもう襲わなくなった。またもや青柳陽炎一味を取り逃がすということになる。
 剣一郎は調べを進め、六年前の陽炎一味を見付け出す。元陽炎一味の二人に付け加わった者がいることが判明する。元々陽炎一味だった二人は殺されて見つかる。加わった剣術家二人は水川が捕物に出向き殺してしまった。刃向かったため。黒幕を突き詰めることなく陽炎一味は殺された。
 剣一郎は、押込みに見せかけ「川津屋」の主人殺しが目的だと思った。そのことを水川は知っていたと思われる。
 剣一郎は、献上品横流しの時から探っている老中と加賀藩が関わっていると考えている。

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