明日につながる5つの物語 あさのあつこ
この手に抱きしめて ガンが見付かった父親。半生を振り返る。娘の結婚。
烏城の空 岡山藩藩主・池田綱政。偉大な父の後継ぎ。襲い来る天災。自分には藩主の器量は無いのか。悩む。父親の寵臣・津田永忠。相談する。
石工たちの空 大阪の石工が岡山へ。岡山領内の大規模な事業を手がける。
カレシの卒業 愛莉が一年付き合った彼は宇宙人だった。一年で帰ってしまった。おばあちゃんは言った。「本気で好きやったら帰ってくる。この星で好きな相手と暮らそうと思う。うちがそうやったがね。おじいちゃんのことほんまに好きやったからな。」美真が柿の木の下に立っていた。
フィニッシュ・ゲートから 南野悠斗は将来有望視された高校生長距離ランナーだった。幼なじみの絵梨に振られ、記録も伸びない時期にがむしゃらに走り足を壊した。今、悠斗はランナーのシューズを作っている。絵梨が結婚することになっていた同じく幼なじみの冠城湊。絵梨と湊が結婚式場を見に行く日、絵梨は事故で亡くなった。音信不通になって8年。湊が東京マラソンに出ると電話をしてきた。悠斗は湊に会い、湊のシューズを作った。
桃の花は 美容室を経営する美枝。結婚はしない。一人で生きていくと決めている31才。 十才年下の那留君に美枝の故郷の桃畑を見に行こうと誘われる。美枝は母親に桃畑に置き去りにされ、親戚を転々として大きくなった。故郷の桃畑で、思い出した。母が無理やり美枝と引き離され再婚させられた光景を。病気の母の見舞いに行く決心をした。捨子だったのは那留だった。養子にし育ててくれた祖父の桃畑を継ぐ。美枝のプロポーズした。
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