東京バンドワゴン⑤ オール・マイ・ラビング 小路幸也
亜美の弟・修平が店の手伝いに来てくれる。道ならぬ恋をしているらしい。
花陽は和太鼓の稽古をしている。双子の兄弟・神林君が迎えに来た。花陽は、恭一君が凌一君か分からないで付き合っている。
修平君が付き合っているのは、折原美世・三迫佳奈さんでした。人気女優になって自分は彼女の邪魔になるのではないかと考え、別れ話を出していました。青は修平の前で、「佳奈おまえは俺のものだ。子供が出来た身だから一度は諦めたが、昔みたいにな。いいな、修平」と佳奈を抱き寄せる。修平が「冗談じゃない。どれだけ佳奈のことを考えて邪魔にならないように付き合ってきたか」青を棚に押し付けて真っ赤になって怒っている。佳奈は僕の恋人だ。やっと言ったか。脇坂家に帰ってきちんと報告した。
勘一は、ネズミの墓参りの帰り、茅野の甥を東雲文庫に連れて行く。後説百話物語を見せる。親友の彼氏が浮気する反省させようとしたのだった。浮気する男の怖い話、浮気する男が茅野の甥だった。
秋 さよなら三角また会う日まで 十月 藤島と三鷹と永坂と三人で始めた会社だったが、永坂が辞めた。藤島は三鷹が永坂を好きなことを知っていた。二人が一緒になればいいなと思っている。
研人は我南人の部屋でギターをいじるようになった。
新聞記者が堀田家を調べていた。勘一は蔵の中の国宝級の古典籍、古文書だと言う。創業者・堀田達吉は華族・三宮家の入り婿だった。鉄道事業で大儲けした。突然三宮家と縁を切って世捨て人のようになって〈東京バンドワゴン〉を作った。明治の話。その時代に隠さなければならない本や文書を頼まれて隠した。その後、草平も戦後の日本政府と進駐軍の両方に関係があった。財閥の株式売買利益等が蔵に眠った膨大な蔵書購入資金になった。そうゆう物をを海外に散逸させないように、戦いが始まるような偉いさんの文書類を根こそぎ集めた物が秘密の穴蔵があるということだった。家族全員、藤島と茅野も聞きました。
鈴花とかんなの誕生日。月曜日に転校する神林兄妹を誕生日パーティに呼びました。引っ越し先はイギリスです。
新聞記者が来た。蔵を調べたいと言う。断ると、マスコミは騒ぐでしょうねとくる。脅しか。敵に回しましたね。木島がやってくる。俺に任せろ。木島はフリーになり裏から脅す。あいつロリコンなんですよ。首尾よくいくとしばらく雲隠れします。勘一は昔からああいう男に助けられて来たんだと言う。
冬 背で泣いている師走かな 紺の大学の恩師・百々准教授が本を保管できないか聞きに来た。東雲文庫を紹介する。百々は、自分の所為で大学をやめた紺がいるのに、自分が教授になってはいけないと思っていた。紺は紫式部の自筆の門外不出の源氏物語を百々先生に渡し、研究してくださいと言う。百々先生が作った偽物が本物と言われ流出した。紺は自分が作ったと言い大学を辞めたのだった。
我南人が甲状腺の手術をする。声が出無くなるかもしれない。このままだと死んでしまう。後悔しないように手術する事にしたと発表した。
春 オール・マイ・ラビング 三月 永坂と三鷹が結婚式を挙げることになった。
ハリーがやって来た。キースに我南人の名前を出すとすぐに会ってくれた。ギターの中に日記はあった。ギターを持って来た。キースは我南人にワールドツワーを一緒に回ろうと誘っていた。我南人は行くことにした。
研人は卒業式で我南人のバンド出演を頼みました。校長先生も。言い出しはメリーちゃんです。卒業式で演奏が始まりました。オール・マイ・ラビングです。研人が我南人と一緒に歌った。
藤島は新しい会社を設立した。
勘一は真奈美とコウさんの結婚式もしようと提案する。
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