大河の剣 稲葉稔
安政四年 (1857年) 六月
山本大河は武者修行から江戸に帰り、北辰一刀流桶町千葉道場で、重太郎から師範代を命じられた。
新両替町の乾物問屋吉田屋の次男・徳次の面倒をみることを頼まれ、一軒家を借りてくれ、徳次と住んでいる。
玄武館を去った清河は塾をつくり大河も誘われるが、大河は剣一筋だった。試合を申し込まれれば受ける。
川へ赤ちゃんを連れて身投げしようとしている女・みつを助ける。夏の終わり、みつの赤ちゃん・太一は熱を出し死んでしまう。みつはそのまま二人の世話をしながらどうにか元気になった。大河はみつを好ましく思い手をだす。
清河や山岡鉄太郎等から、幕府や日本の現状の話を聞くが、耳を貸さない。二月末、徳次と房州への武者修行に出る。
大老・井伊直弼が日米修好通商条約に調印した。
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