2024年1月31日水曜日

八丁堀強妻物語〈四〉恋女房 

 八丁堀強妻物語〈四〉恋女房 岡本さとる

 隠密廻り同心・芦川柳之助に、香具師の大立者・三喜右衛門一家に単身潜り込み、三喜右衛門が引退すると噂が流れると、廻りがどういう反応するか見定めることが密命だった。
 渡世人に化けて三喜右衛門に近づくと、柳之助は三喜右衛門に気に入られる。
 賭場に鬼松がうろつくようになる。賭場に千秋と花が壺振りとして入っていた。
 三喜右衛門は、元旗本の浪人の金貸し塙政之助に縄張りを譲りたいと話を持って行く。塙は二千両でと言いだした。賭場が荒らされる。荒らして居たのが鬼松と知れ、後ろで糸を引く者を聞き出そうと、三喜右衛門が動いた時、鬼松たち四人が殺される。殺したのは三喜右衛門という噂が流れ始めた時、その辺りを廻っている定町廻り同心・江田要次郎が、三喜右衛門と塙と賭場の場所を貸す経堂の殿様が集まると言う話を持って来た。
 料理屋「はなわ」に集まった。江田は顔を出さない。塙は三喜右衛門を殺そうとした。三喜右衛門には柳之助しかいないが、彼の危ない時には助っ人がくる。
 賭場荒らしに利用された剣道場の師範と利用された者三名。料理屋の前には職人や町人が逃げる侍に石礫を投げる。
 経堂家に入った千秋は、経堂家が塙に高額の借金があることを突き止めた。
 町奉行所も動き塙は捕まる。
 三喜右衛門が、大旦那と呼び、大芝居をしたのは、南町奉行・筒井和泉守の指しがねだった。塙政之助に危惧を抱いていた。


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