2018年10月26日金曜日

古事記異聞 鬼棲む国、出雲

古事記異聞 鬼棲む国、出雲 高田崇史
 橘樹雅は日枝山王大学の大学院に進んだ。民俗学研究室。水野文比古教授はネパールやインドへいってしまった。准教授の御子神伶二が研究室を任されている。研究室には波木祥子がいる。
 雅は研究テーマを出雲にしたため出雲に出掛けた。
 出雲で殺人事件に出会す。雅が行く予定にしていた東出雲町・黄泉比良坂で揖夜神社の巫女が絞殺された後、目に簪を刺され、髪を切られ櫛が置かれているという事件が起っていた。二日目、揖夜神社に行く途中、川の草むらに青白い小さな円球がいくつも見えた。そこで死んでいる女を見付けた。女の側に櫛が落ちていた。刑事は水野文比古教授を知っていた。御子神から櫛のレクチャーを受け、波木から青白い円球が害の無いものだと教えられる。後日、犯人が自殺したことを警察から聞かされる。
 御子神に何も見ていないと指摘され、何故、風土記の編纂にこれほど時間が費やされたのか。にも関わらず内容が薄っぺらなのかを調べるため、奥出雲に行くことにした。

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