2018年10月6日土曜日

江戸の御庭番〈2〉 源氏天一坊

江戸の御庭番〈2〉 源氏天一坊 藤井邦夫
 妖刀・村正で乱心した家来・黒木清十郎が、主・側衆の一人阿部左京大夫を殺して逃げていた。御庭之者・倉沢喬四郎は、吉宗から黒木がどこで村正を手に入れたかを調べ村正を持参せよと命令される。
 黒木は村正を手に入れ仕官しようとする浪人に村正を奪われた。喬四郎は浪人から村正を手に入れ吉宗に渡す。この頃浪人の悪事が増えていた。上様お声がかりで新しい大名か旗本家を立てる話があり、金を払えば浪人に仕官の口が貰えると噂があった。喬四郎が噂の出所、お金を集めているものを調べると、吉宗の天一坊が出てきた。
 吉宗は天一坊を認めず、喬四郎に斬ることを命じる。喬四郎は担がれてる天一坊を逃がし、担いでいる者を斬った。一連の騒ぎは騙りとされ、贋ご落胤一味は死罪になった。

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