猫弁④ 猫弁と少女探偵 大山淳子
滝之上京子10才は、川岸で烏に突かれている三毛猫を拾った。猫が心配で猫を飼っているマンションの隣の部屋の野口美里に相談した。猫にエリザベスと名付け、飼うための道具も揃えてくれた。散歩に行き猫がいなくなった。京子は探した。印刷屋でチラシを作り新聞と一緒に入れてもらった。見付からない。猫の身代金五百万円を要求する電話があった。美里は猫弁・百瀬に依頼した。
百瀬太郎の弟・百瀬次郎と名乗る赤毛の男が現れる。太郎のアパートで一晩過ごす。帰った後、盗聴器が仕掛けてある。太郎は偽物だと言う。太郎の母親は日本国籍ではない、母から赤毛は生まれないことを揚げる。
猫弁になりたくて事務所を訪れる石森完太10才と一緒に京子の猫探しをする。完太の家にエリザベスはいた。完太の家にいるアネキだった。
印刷屋は百瀬の中学の美術の先生・上安里で、チラシを作ったのは上安里の教え子で、身代金の電話を掛けてきたのも彼だと分かった。
百瀬の事務所に京子の父親が訪れる。京子の机の中の百瀬の名刺を見たようだ。百瀬は京子と、美里と猫の話をし、京子の日常を話す。滝之上は、公務員だが、十年掛かった仕事が終わる。5時帰宅の部署に替えてもらうと言って帰る。
透明人間・沢村が、百瀬に会いにくる。帰る滝之上を見て、彼は公安だと言った。沢村は二見との近況報告にきた。沢村は百瀬との出会いに意義を感じていた。
沢村は、先生が誰かを幸せにするんではなく、先生といる人が幸せになると言った。
百瀬は大福の家で見合いをすると聞き、大福の家に行く。亜子の手を引き、家から連れ出しバスに乗る。見合いは亜子の同級生・赤坂と亜子の会社の同僚・寿春子のものだった。
春子は会社を首になり仕事を探していた。赤坂は、外交官として外国赴任に妻を伴いたかった。二人は少なくとも三年間は結婚し、春子は専業主婦で外交官夫人を全うすることにした。
石森完太は、千葉のおばさんのところに行った。月に二回、上安里のところで京子と絵の勉強をしている。
京子は、夕飯を美里の家で食べる。
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