新・酔いどれ小籐次〈二十四〉 八丁越 佐伯泰英
頭成の湊に着いた。森藩の国家老・嶋内と商人・小坂屋の不穏な結びつきを知った。
また、二年前、参勤交代時に殿が伴った采女の事件を思い出した。采女は小坂屋の娘だった。采女を殺したのは小籐次と思われていることが分かり、小籐次は小坂屋に会い、本当の出来事を話した。長崎屋の宿泊した采女は御納戸役・国兼鶴之丞と姿をくらました。国兼を殺し、剣術家・橘寿太郎に乗り換え神奈川宿にいた。池端と小籐次が神奈川宿に着いた時、采女は橘に殺された。池端が橘と勝負し、池端が勝ったと言う事件があった。
武道場を持つ商人・塩屋は格式は高いが落ちぶれていた。一年半前に跡取り・喜太郎は、ジ神社の石垣から落ちで亡くなっていた。妹・海は駿太郎に、兄は朝霞八郎兵衛に殺された。仇を討ってと頼まれる。駿太郎は朝霞に呼び出され朝霞を討つ。
森藩の参勤交代の行列が、森陣屋に着くという八丁超えで、国家老・嶋内が雇った刺客が十二人、待ち受けていることが判った。小籐次は別行動をする。行列は弓で襲われ明りを消し、一晩動かなかった。
矢や鉄砲を用意し、行列を狙う者に、筆頭物頭最上捨丈は藩主の行列に鉄砲を放つのは家臣のすることかと諌める。国家老の命でという家臣に、藩主・久留島通嘉の家来にすぎぬことを思い出せと家に帰って控えておれと命じる。
小籐次は刺客の頭を倒す。
駿太郎は、町の刀鍛冶を訪ねる。
小籐次は殿の御前にと呼ばれるが放って置かれる。
江戸では新兵衛さんが亡くなった。通夜は行なわれたが、葬儀は小籐次が帰ってきてからと決まった。
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