2023年5月25日木曜日

秘め事おたつ〈四〉 春よ来い 

秘め事おたつ〈四〉 春よ来い 藤原緋沙子 

 花岡藩奥女中・多津は青茶婆になって側室の息子・吉次朗を探していた。

 多津は藩主・忠通が毒を飲ませれていることを暴き、道喜を殿の医師にする。

 知り合いになった母子の父親は、藩から命の上意討ちの相手を探して五年帰って来ていなかった。母子は国許を離れ江戸で二人で生活していた。
 上意討ちの相手・木島鉄之助を見つけたたつは、くらしの場所へ行く。そこで病んでいたのは、母子の父親・小野琢磨だった。木島は護岸工事をするうちに普請奉行黒木の不正を知った。正に行った木島はかっとし、黒木を殺してしまい追ってを向けられた。
 たつは木島の父親に会い、今の木島の現状を話す。
 黒木の不正が明らかになり切腹していた。二人は帰藩が許され家は再興された。

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