2023年5月19日金曜日

吉原裏同心㊳ 一人二役

吉原裏同心㊳ 一人二役 佐伯泰英 

 吉原会所八代目頭取四郎兵衛になった神守幹次郎だったが、吉原を改革しようにも会所には三百両余りしかなかった。
 定信が突然解任され、定信の改革のための金が宙に浮いたので、十万両使えることになった。

 お歯黒ドブからきれいにした幹次郎だった。切見世を買い込んでいる者の存在を知った。調べて行くうちに、家斉御台所の総用人・西郷三郎次忠継の名が出てくる。買い込んでいた表の顔の壱楽楼の夫婦、使い走りの朋吉も殺される。

 幹次郎は五十間道に間口を持つ外茶屋の土地・四百七十五坪を買った。大工を入れる。

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