拵屋銀次郎半畳記〈三〉 汝想いて斬 門田泰明
大坂に幕府を創ろうとした、大津河安芸守の企みは潰えたかにみえたが、安芸守の遺志を継ぐ勢力がまだ各地に存続していた。そんな中、黒書院直属監察官・桜伊銀次郎は不穏な動きのある近江・水口宿を訪れた。
江戸に白装束の一団が現れ、幕閣の要人を襲う。銀次郎が恋人・艶を預けた津山近江守忠房邸も襲われ、艶は忠房の妻と娘を助け白衣の曲者に殺された。
黒鍬黒兵の副頭領・司から、艶が殺されたことを伝えられた銀次郎は、白衣の集団・御嬢隊の尚冬岳の本拠地を襲う。黒鍬が、火薬庫、食糧庫を爆発させ、馬を解き放つ。銀次郎は肩に矢を受けながら幹部御嬢を倒して行く。
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