新・神楽坂咲花堂 取替屋 井川香四郎
咲花堂の若旦那・綸太郎は二年ぶりに江戸に帰ってきた。今回は姉・美津が付いてくる。
元の店は「波奈」という茶店になっていた。
「紅鳥」という施しをする泥棒がいた。
骨董品の偽物を作り、本物と取り替える泥棒がいた。
綸太郎は加賀藩別邸という庵に住まわせてもらったが、ここは偽物の焼き物を作り、骨董の保管場所でもあった。
裏の長屋に住む親子は、明石藩江戸家老の考えで、虎徹の贋ものを焼いていた。
綸太郎がうろついたことで、取り替え屋は逃げ、加賀藩の別邸も刀の鍛冶場も爆発し燃え、証拠もみんな無くなった。
取り替え屋の総元締め「辰巳屋」の主・唐左衛門が秀吉の隠し金を狙っていたので、綸太郎は贋絵図で近江に引っ張り出し、全財産を使わすつもりだ。「お宝人」を狩る天下泰平と波奈の手を借りた。波奈は紅鳥のようだ。波奈が近江にいったので、咲花堂を元の場所で開いた。
南町奉行所定町廻り同心・長崎千恵蔵は上様のハトコ・松平少将と名乗り旗本屋敷に乗り込んでゆく。同じ道場で学んだ朝倉と妹・日菜を助けるために。
内海弦三郎は奉行所の金に手を出してお役御免になっていた。
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