2015年5月1日金曜日

新・古着屋総兵衛九

新・古着屋総兵衛九 たそがれ歌麿 佐伯泰英
 大黒屋・総兵衛は栄橋の架け替え時に船隠しの引き込み口を大きくし橋を二重にし向こう岸の地所に通じるようにするつもりだ。野分きが来、予定も狂ったが、大工の棟梁と息子の来一郎が秘密を教えられ鳶沢一族に入った。二重床の橋が出来そうだ。
 浮世絵師・喜多川歌麿が、家斉を揶揄するような作品を書いたため、始末するように命令される。歌麿を探し出し、屋敷ごと作品を燃やし、無かった物とする。歌麿は奉行所に行く。
 野分き後、飛ばされた衣類を洗濯し、近所の大名家や、困っている人にただで分けることを柳原の土手の古着屋へ進める。古着屋たちには、後に大黒屋が古着を卸す約束をする。
 

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