蔦屋重三郎事件帖二 謎の殺し屋 鈴木英治
老中・松平定信は贅沢を禁じた。公儀をおもしろおかしく批判する読物を禁じ始めた。
蔦屋重三郎が襲われた。重三郎は平沢平格・朋誠堂喜三二・月成に用心棒をしてもらいながら襲撃者を探す。薬の匂いが頼りだった。洛東周五郎という浪人だった。妻の病気の薬代のために殺人を請け負っていた。でも殺したくなくて逃げた。絵の上手さを見込んで生活費を蔦屋が見ることになった。名前を東洲斎写楽と付けた。
周五郎に殺しを頼んだのは、重三郎が厳しくなった取り締まりに手心を加えて貰おうと賄賂を贈った役人・桜井外記だった。周五郎は貰った金を返した。平格は髷を切った。命を狙わないことを約束させた。
倉橋寿平・恋川春町が松平定信に屋敷に呼びつけられた。寿平は行かないと言っていた。寿平が亡くなったという知らせが来た。
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