2018年8月6日月曜日

わが家は祇園の拝み屋さん2

わが家は祇園の拝み屋さん2 涙と月と砂糖菓子 望月麻衣
 甘酸っぱい涼菓と、想いの裏側 櫻井小春は京都の高校に行くことを決め、両親に話しに東京に帰った。両親の声を聞き、話し出せない。友達の本当の声を聞いてしまいがっかりする。
 両親に目を合わせると人の心の声が分かるようになったことを話した。お祖母ちゃんも宗次朗も普通に接してくれるから京都の高校に行きたいと話す。
 弟・澪人に頼まれた杏から誘いがあり食事をする。小春は杏に何があったか話す。小春は杏の力・人を元気にさせる力を感じる。
 小春は父の少年時代に会う。
 宗次朗の作った涼菓を食べる。父は弟・宗次朗を理解したようだ。小春が京都の高校に行くことも了承された。
 塔の上の少女と栗茶巾 二学期から小春は高校に行き始めた。高校の元寮の塔に少女の幽霊が出る。噂は小春の同級生・水原愛衣が塔で自殺した母のことを知りたくて母の同級生・担任の早乙女典子に仕掛けたものだった。母のことを何も知らない愛衣が典子と澪人から妊娠、出産、自殺と聞かされる。小春は龍の若宮に頼み、愛衣が母・葉子の霊が見えるようにする。小春は葉子の言葉を愛衣と典子に伝える。
 涙と決意と砂糖菓子 十月 澪人から特別な力の仕組みを習う。澪人の家・賀茂家に行く。小春は澪人を好きになっていたが、澪人は小春が妹になってくれたら良いと言い。結婚は好みや感情は後回しだと言い切られた。
 澪人は陰陽師仲間と妖し退治に行くが、妖しではなく神の先槍だった。気付くのが遅く、他の人を守り、澪人が一身に受け、障りを受けた。誰にもどうしようもないようだ。小春は若宮に縋る。澪人は生まれた時、二十歳までに死ぬを言われた。だから人の為、賀茂家のために生きてきた。若宮は澪人自信の力が無くなってもいい自分は生きたいと言う言葉を引き出し、宗次朗の力を借りて神の怒りを鎮めた。二日眠り続け回復した。力を無くなっていない。小春と神泉苑に行く。澪人は生まれ変わり自分を大切にどう生きて行くか考える。小春はお祖母ちゃんのような拝み屋さんになろうと思った。

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