2018年8月31日金曜日

神の時空 厳島の烈風

神の時空 厳島の烈風 高田崇史
 華岡歳太・警視庁捜査一課警部補はまた辻曲家に行く。どこかおかしい兄妹だち。
 広島の宮島で何かが起きていることを知った辻曲彩音は、また、磯笛たちが何か事を起こしているのではないかと考え、ヌリカベの福来陽一と広島に行く。
 観音崎栞22才、実家は宮島で旅館を経営していた。しかし、栞は何も知らないで宮島に遊びに来る観光客が嫌いだった。
 殺人が三件、首つりが一件、鳥居や社殿が壊されてゆく。
彩音に高村皇が声を掛けてきた。何故、この国を破壊しようとするのかと言う彩音の質問に、本来の厳島の姿だと言う。
 彩音は了と巳雨に火地晋の所に行き、厳島神社について話しを聞いてきてもらう。火地に厳島は全てが怨霊封じの結界を形作っていると言う話しを聞き、仕掛けを聞き、見事な封印だと納得する。彩音に連絡。
 彩音は栞を探し出し、六つの神社と大鳥居が壊されその後にもっと恐ろしいことが起る。食い止めるために協力して欲しいというが、栞に拒否される。不明門は山から下りてくる神の立ち入りを禁止している門、厳島神社のことは何でも知っていると思っている栞に、彩音は二重に本殿を封じ込めている話しをする。一緒に市杵嶋姫命を鎮魂して元の場所に納まって貰うよう協力を要請する。見ている間に厳島神社が壊されて行く。武彦がボートを出し、大鳥居の下に行く。彩音は御魂を斎戸に鎭むる祭を唱え、栞は巫女であったお祖母を思い浮かべながら祈る。栞は大鳥居の中央で本殿と対峙し、市杵嶋姫命に語りかけ気を失った。病院で気がついた。天気は回復していた。栞は元々島に住んでいた鬼や天狗の子孫。栞の祖母・夕が陽一に教えたこと。防ぐことが出来るのは自分たちの子孫しかいないと。
 殺人犯は巡査部長の松田と守島ゆかりだった。二人は高村の仲間だった。ミツは結界が壊れると騒ぐ為自殺に見せかけて殺した。孝さんはミツを手伝うと言っていたから。源蔵は松田とゆかりの打ち合わせ現場を見たから。観光客は長濱神社を壊していたゆかりを見たから。
 栞は何も知らなかった。もっと厳島のことを勉強しようと思った。栞は島へ帰って来ることにした。
 了と巳雨が京都に来ていた。伏見稲荷が危ない。

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