2018年8月23日木曜日

わが家は祇園の拝み屋さん4

わが家は祇園の拝み屋さん4 望月麻衣
 椿の花が落ちるころ
 年末年始、小春の両親が京都へ来た。始めて正月を過ごし両親は二日に東京へ帰った。
 三日、小春の元に元管狐今は狐神になった白狐が来る。コウメと名付ける。
 吉乃の実家・賀茂家の新年会に行く。コウメも付いてくる。庭で吉乃の昔を見た。
 宴会場で三人は上座に着き紹介される。庭の椿を見、玉椿の夢を見る。前世を見る。
現世に現れた若宮は、前世を思い出す小春に、自分を見失わないで下さい。「今」が大事です。と言う。そして吉田山の大元宮に澪人と一緒に運んで欲しいと頼む。
 4組の三善朔也が小春に近付く。
 ネットで仕事を請け負い無料でお祓いをする祓い屋が跋扈する。
 「オカルト研究会」改め、「ミステリー研究会」が中庭の塔の奥に部室を移動した。
 澪人がまた一緒に住み始めた。
 澪人と小春は若宮を大元宮に連れて行く。若宮は天に登る。里帰りらしい。
 小春はバレンタインチョコを澪人に渡しながら告白するが、澪人は、「偽物」の気持ちだと否定した。小春は泣いた。
 小春は玉椿の夢を見た。玉椿は順調に斎王の仕事をこなしていたが、中秋の名月の日が土砂降りになり引退させられた。山荘に戻され、左近衛大将と結婚させられる。穢れた人思う玉椿は宮様に会えないと泣くばかりだった。左近衛大将は澪人の兄・和人だった。
 小春は人の心を読む力が無くなった?若宮やコウメの姿を見ることは出来ない?疎ましかった力だったがどう仕様もない喪失感が襲う。
 澪人の白昼夢、待ち望んだ喜びの日、彼女はただ泣き続けた。左近衛大将は澪人?

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