よろず相談屋繁盛記② まさかまさか 野口卓
信吾 黒船町で将棋会所「駒形」とよろず相談所を営む
甚兵衛 豊島屋の隠居。「駒形」の家主
巌哲和尚 信吾の名付け親で武術の師匠
常吉 「駒形」の小僧
庄右衛門 信吾の父
繁 信吾の母
正吾 信吾の弟
咲江 信吾の祖母
命あっての 信吾が大名の若殿とそっくりで呼び出される。信吾が何も知らされないまま若殿になりすまし反対勢力をつり出し撃退する。若殿暗殺に失敗した反対勢力は三人が切腹し、若殿は平安になったようだ。信吾が宮戸屋の息子と知らない大名は、お礼の会を宮戸屋で開き、若殿と信吾がそっくりなことが宮戸屋の皆に知られる。信吾はお礼として百両を受け取る。
話して楽し 駒形の常連客が将棋をそっちのけで、話しに花が咲く時がある。信吾は知らないうちにいなくなる。
鬼の目にも 白犬が相談所にやって来て信吾に相談する。白犬は宮戸川ぺー助という幇間だという。信吾はぺー助の家族に犬と話せることを話し、ぺー助の今の境遇を話し、話し合いをし三人が一緒にくらすようにする。ぺー助たち三人が元に戻ったと礼に来る。信吾のおかげと毎月一分を二十ヶ月払いに来ることになった。芸人たちに相談に行くように触れ回ったようだ。
夢のままには 十才の少女ハツが祖父と一緒に「駒形」にやってきた。信吾と将棋を指し、通うようになった。常吉が将棋に興味をもち始めた。信吾は仕事が終わってから教えるようになった。他にも十代の少年が増え、二十代の人も増えていった。生意気になっていた子供たちの親玉的存在の留吉と常吉を対戦させた。皆に礼儀を教え人の将棋を見ることの大切さを教える。常吉が勝った。信吾は子供たちの心を摑んだ。
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