突きの鬼一⑥ 春雷 鈴木英治
城下の寒天問屋から賄賂をもらっている江戸家老・黒岩監物が、手を組んでいた殿の母親・桜香院の殺害を忍びの頭・東御万大夫に命じた。国元の一郎太の弟・重次郎の一粒種・重太郎の重体が知らされる。桜香院は美濃に向かう。一郎太は神酒藍蔵と桜香院の警護をしながら美濃に行く。一郎太に冷たかった桜香院だったが、優しい言葉を掛けるようになっていた。桜香院の危機を救い国元に着く。孫に会い城に泊まったものと思っていた桜香院が、元居住していた離宮で殺される。
国家老になった藍蔵の父・神酒は寒天問屋の裏帳簿を見つけ黒岩の賄賂の証拠を掴む。次期殿の正妻の父親ということで切腹と言うわけに行かず、悪いことをしていたが改心し、殺人を繰り返した東御の隠れ家を教えることになったと噂を流す。東御によって黒岩は殺された。黒岩の蔵から東御が隠し金を持ち去っていた。
一郎太と藍蔵は東御の隠れ里を探す。東御が現れ最後の決戦に一郎太が危なくなった時、紫頭巾が現れる。江戸にいるはずの一郎太の正妻・静だった。隠し金一万五千両も見付かる。
雪崩がおき埋まるが、皆見付かる。
一郎太は、当主を重次郎に譲り、江戸に帰る。
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