婿どの相逢席 西條奈加
楊枝屋の四男坊・鈴之助25才は、仕出屋「逢見屋」の長女・千瀬の婿になった。何もする事が無かった。役目は子をなすこと。女の子を授かることだった。
千瀬は鈴之助に期待していると言う。鈴之助の人を和ませる力に。
千瀬との出合いの時に、婆やのすがとは馴染になっていた。
鈴之助は奉公人と話し、馴染が出来た。
もめてるお客様の話を聞き、良い案を思いつき丸く収める。
馴染まない妹たちにも少しづつ馴染んでいく。次女の丹に、御兄さんと呼ばれる。
大女将・喜根の昔話を聞く。逢見屋を通しての昔話が話される。鈴之助は男女の仲を取り持つ。喜根も自分で昔話を鈴之助にする。
逢見屋に嫌がらせをする仕出屋「伊奈月」がある。魚屋を巻き込み噂を振りまく。鈴之助は伊奈月の若旦那に逢見屋に嫌がらせをしているつもりでも、自分に振りかかって来ますよ。と忠告する。伊奈月は潰れる寸前になる。
伊奈月の若旦那・鵜三郎は千瀬と双子の姉弟だった。逢見屋に嫌がらせをして悪かったと謝る鵜三郎に、鈴之助は、嫌がらせをやらせた奉公人の竜平や、潰した店の板前等奉公人に謝れと言う。
母親・寿佐は鵜三郎に詫びは言わない。許してくれとは言わない。今のお母さんを大切に。亡くなられた先代とお母様は私の恩人なのです。と言った。
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