向島・箱屋の新吉新章〈一〉 箱屋の使命 小杉健治
向島で唯一の芸者・葉の世話をする新吉は、生駒屋に呼ばれた新梅屋敷で不審の人物を見つける。勘定奉行・笠木嘉門が呼ばれていた。後日、笠木を殺す邪魔をするなとこの前の不審者が現れる。三郎太と名乗った。
新吉は三郎太を調べた。笠木に罪を着せられ切腹、家は断絶した内村家の奉公人だった。新吉は罪を犯す前に捕まえ助けたいと思った。
定町廻り・梶井扇太郎は稲荷裏に埋められた遺体を調べていた。一ヶ月前から行方不明だった冬吉と判った事件を調べていた。
笠木が生駒屋の寮で、トリカブトを塗った吹き矢で殺された。
冬吉と思っていた遺体は三郎太だった。三郎太と名乗った男は生駒屋の親戚奈良屋のゆかりの者だった。奈良屋は笠木の後勘定奉行になった大畑と懇意だった。
新吉は三郎太と名乗った男に襲われた。
新吉は奈良屋と生駒屋の呼び出しに応じた。偽三郎太が三郎太を殺し見付かっても冬吉に間違えられるようにして埋めていた。そして笠木を殺し、三郎太の復習と思われるように新吉に見られるように動いた。奈良屋の番頭・茂太の言う通りに動いた。新吉を殺すため浪人を集めていた。新吉は梶井に捕らえてもらうが茂太がいなかった。奈良屋は大畑の家臣というが、大畑には否定される。大畑が勘定奉行になるために仕組んだ証拠は無かった。
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