2021年11月27日土曜日

入船長屋のおみわ②  夢の花

江戸美人捕物帳 入船長屋のおみわ②  夢の花 山本巧次

 みわが取り仕切る長屋の住人・長次郎が、名も知らぬ女を殺してしまったかもしれないという。脅され親方と造った箪笥を造らされたらしい。
 美羽は長次郎の弟弟子・弥一と探っていく。危ないところには山際を誘う。
 箪笥を注文した高崎屋は知らないうちに箪笥の抽斗をすり替えられていた。その抽斗は親方が隠し棚を作っていたのだった。
 盗まれたのは大名の家老の借金の証文だった。手を貸したのは高崎屋の番頭だった。女を殺したように見せかけるために寺男に薗に似た死骸が出たらと頼んでいた。長次郎が寝ている間に横に死骸を寝させ、長次郎を脅して造らせた。
 番頭を引き込み裏で操っていたのは十手持ちの丈吉だった。
 親方は長次郎を小田原の知りあいに預けた。弥一は親方の後を継ぐ、嫁を貰えと言われ、美羽はどぎまぎするが、弥一は高崎屋の女中といい仲になっていた。

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