めおと相談屋奮闘記⑧ 友の友は友だ 野口卓
川獺日和 信吾は釣りに行き、川獺に竹輪の友・寿三郎の家・極楽堂に押し込む話しをしていた者がいると教えられた。引き込みの女が女中として入り、裏木戸を開ける手はずになっている。信吾は寿三郎に話し、お金が家にある日を聞き出し、権六の助言を聞き、寿三郎と裏木戸を張り込む。女中が鍵を開けに来たところを捕まえる。外では盗人たちが役人に捕らえられた。権六は極楽堂からのお礼百両を半分を信吾が受け取るなら自分も五十両受けとると話しを付けたようだ。信吾は五十両を貰う。信吾は波乃と一緒に川獺に礼を言いに行く。
目覚め 常吉がハツの感化か将棋に興味を持ち強くなりたいと願うようになった。常吉は駒の並べる順序、盤上の駒の位置を升目の記号を使って頭の中で表すことを教えてもらった。信吾は常吉が、強くなれば宮戸屋に帰らなくても良いかもしれないと思う。
繋ぎ役に例 三月、信吾と波乃の披露宴が開かれた。寸暇亭押夢が家に来た。押夢を見た甚兵衛が、銀竹屋だと屋号で呼んだ。四十過ぎで隠居したと教えられた。信吾は詳しく知らなくて良いと思った。
新しい友 駒形に武士が来るようになった。羽織の紋から御城将棋の大橋家の若様だと判ったが、信吾は気にしない。三度来て、駒形に慣れそうになった時、迎えが来て来れなくなった。ハツと指していたのが途中になった。信吾は三番勝っている。
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