2021年11月3日水曜日

めおと相談屋奮闘記⑦ 

めおと相談屋奮闘記⑦ 次から次へと 野口卓

女房食い顛末 権六が女房食いの話しをする。持参金を持って結婚し、妻をいびり妻側から離縁するようにもっていく。妻側からの離縁だと持参金を返さなくてもいい。持参金目当てに始めから追い出すのを目的に結婚する者がいるらしい。またそれが目的で仲人話しを持って行く者がいるらしい。新妻が入水した事件が起こった。そして悪徳仲人が殺された。天眼の瓦版がでた。仲人殺しの犯人は捕まらない。信吾は犯人は権六親分ではないかと疑った。

将棋指し 子供たちからの提案で、十五才以下は十文になった。ハツは女の子じゃない。ここでは将棋指しだと言った。子供たちが増え、留吉の妹・紋も来るようになった。

付き纏う数 夕七が相談に来た。自分に七が付纏うという話しだった。

運も力だ  信吾の所に知りあいの話しだがと庄太郎が相談にきた。お店のお嬢さんと恋仲になってしまった。そのお嬢さんに大店から養子話が舞い込んだ。断れない話しでどうしたらいいのでしょうという話しだった。波乃の所に知り合いの話しだがと千枝が相談に来た。店の手代と恋仲になったが大店から養子に来る話しが舞い込んだ。どうしたらいいのでしょうと言う。信吾と波乃は話しあったが結論は出ない。待っていてもそれ以後二人からの相談がなかった。
 半月以上たち、二人が一緒にやってきた。大店のほうから婿養子の話を無かったことにしてくれと言ってきた。婿養子に来るはずだった男に大きな取引先から娘の婿にと望まれたようだ。残念で落ち込んだ様子で、父親に手代を婿にと母親が進めてくれ二人は一緒になれることになった。自分たちは何もしていないが、運が良かった。

 波乃の姉・花枝の婿取りの婚礼が行われた。 三月二十七日。

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