2015年4月30日木曜日

あんちゃん

あんちゃん 北原亜以子
 帰り花 おりょうには娘・さよ6才がいる。15歳の時文吉と所帯を持ち、おさよが生まれた年文吉は亡くなった。おりょうは7才の時に通い始めた指南所の先生を忘れられない。引っ越しした先生を探し会いに行く。送り状を取りに来た先生の奥さんと出会う。
 冬隣 おもんが次女の病気、死亡に関わっている間に、夫は妾を置いた。夫は謝り、手を切るが、二人の仲はなかなか落ち着かない。
 風鈴の鳴りやむ時 おしんは遊女になっていた。13才の時、火事で両親を失い、めし屋の女中をしている16才の時、大工・国松と所帯を持つはずだった。が、同じめし屋の女中・お蓮が国松の家に入り浸った。おしんの名前で高利貸しからお金を借りられ、おしんは遊女屋に売られた。おまえは一人でも暮らせるが、こいつは哀れだ。と言われて。と話しながらおしんは首を絞められている。このまま死ぬ?
 草青む 吉兵衛に囲われているおつや。吉兵衛が家を出て死ぬまで看取って欲しいという。吉兵衛が亡くなった後、吉兵衛の店の手代だったが、親戚の店の番頭になっていた孝次郎と一緒になれるようにしてくれていた。
 いつのまにか 俊は伊三吉と所帯を持ち幸せだ。こんな幸せが続くはずがない。と思う。遊び人の弟の文次郎が二人の姉の所を追い出されて家に来た。表具師をしている伊三吉の仕事場から掛け軸を持ち出した。匕首を掴み、弟に向かう。伊三吉に止められ、事無きを得た。弟は亭主と添い遂げなと言い残し出て行く。
 楓日記 窪田城異聞 天井裏から見付かった楓日記から、佐竹義宣は新潟へ領地替えになった時は影武者だったという仮説。与次郎を追って新潟へ行った楓だが、与次郎が殿様の正体を知ってしまい殺され、帰って来たようだ。
 あんちゃん 捨松は江戸へ出た。家のために江戸へ行けなかった兄・友二に見送られて。捨松は運が良く、伊之助老人に出会ったことで、炭屋の主人になれた。兄・友二が会いに来た。田舎で田を買うように十両を渡すと友二は怒って帰ってしまった。番頭・徳右衛門と清次郎が店の有り金を持たせてくれて、家に帰って来いという。江戸も良いものだと思えば戻って来いという。


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