2015年7月31日金曜日

旗本四つ葉姉妹1 2

旗本四つ葉姉妹 牧南恭子
 花岡一枝21才 与力・下村礼二郎に嫁ぐ 双葉19才 三樹17才 花代14才
 花岡家の当主・実篤が小普請入りになる。用人が辞める。新しい用人に三樹が吉原に売られることになる。下村家より借金する。
 双葉は八丁堀同心・北方章三郎に好意を持ち、付いて回る。十万坪で籠の中で商家の主が亡くなり、近くで籠かきの一人も亡くなっていた。三人が自分がやったと自供する。三人は元商家の丁稚と下働きの女中だった。一人は目を潰され、一人は肩の骨を折られ、一人は手籠めにされ、今また子供が産まれていた。手代だった男が養子になり主になっていた。謝りもしない男を許せなくて三人で復讐していた。
 双葉は章三郎に私以外の男と幸せになってもらいたいと言われる。章三郎は花岡家の三樹を売りお金を持ち逃げした用人を捕まえていた。双葉が旗本の娘だと知った。
 双葉は向井将監二千四百石と婚約した。将監に会いに行く途中、仕事中の章三郎に会い、籠を抜け出す。章三郎と双葉は町家の小路で抱き合う。

旗本四つ葉姉妹2 恋つぼみ 牧南恭子
 抱き合った後、北岡章三郎は双葉を蘭学者鳳斎に預ける。双葉を送るつもりがそのまま、謹慎になった。双葉は花岡家に帰る。借りた着物を返しに行った花代は鳳斎のところで頼三樹三郎に会い恋する。
 花岡家は向井将監の招きで紅葉狩りに行く。双葉ではなく三樹が将監と婚約した。双葉は将監と会い、将監がいい人で良かったと思った。
 町方はお多福の面を被り盗みを働くお多福組を追っていた。大名家の女中がお多福組のお頭の顔を見ていた。下村家の赤ん坊・小太郎を勾引かし、その女中を要求されるが女中は亡くなっていた。女中の代わりに双葉が行く。取り引き後、お多福組は捕まった。鳳斎はお多福組に加担していた。尊王攘夷の軍資金を集めていた。
 頼三樹三郎はお多福組とは無関係だったが、国事犯として斬首になった。

三巻が図書館に無い。どうしたものか。
 

2015年7月30日木曜日

おいち不思議がたり3

おいち不思議がたり3 闇に咲く あさのあつこ
 小間物屋いさご屋の若旦那・庄之助は双子で生まれた姉・お京が、祖父、父親から邪険に扱われ、医師にも見せないで七才でなくなったことが原因で、自分がお京になってしまう。姉の代わりに、祖父、父を殺そうとする。姉のお付女中だったお久との相談を聞かれ、辞めて行き、今は夜鷹になっているおよしを殺すために、三人の夜鷹を殺す。四人目のおよしは助けられた。父親も刺されるが命は助かった。
 庄之助は気がつくと手に血がついているとか、夜鷹の着物の袖を持っていたりする。気を失っている間に人を殺しているのでは無いかとおいちに相談する。おいちは誰かが罪を着せようとしている。というが最後には庄之助が本当に殺していたことを突き止める。
 庄之助の継母は田舎で暮らす。店は閉め、殆どの財産を没収されるが、庄之助の子供を産んでいるおよしにはお金を渡す。

2015年7月29日水曜日

駆け出し同心鈴原淳之助5

駆け出し同心鈴原淳之助5 権現の餅 完かな 千野隆司
 闇米を追いかけ、繁蔵が斬られ傷を負う。命は助かる。
 闇米の道筋が見えた時、淳之助が狙われる。十手を渡している貞五郎に呼び出され二人の侍に斬り付けられる。父はこうして斬られたのだ。と思った時、茜の放った矢に助けられる。
貞五郎、讃岐屋、讃岐屋の番頭、と捕まるが、古河屋の主と番頭は北町の与力・八重樫に殺される。古河屋の主と番頭がどこから米が廻ってきているかを知っていたのだ。証拠が見付からなかったが、下総野田の旗本・近藤家の家老職を勤める笹山一郎太から出ていると思われた。
八重樫まで手が届かなかった。父親の斬られた真相を暴き、仇は討った。
 見習いがとれ同心となった。

2015年7月28日火曜日

駆け出し同心鈴原淳之助4

駆け出し同心鈴原淳之助4 霜降の朝 千野隆司
 岡っ引き繁蔵の昔馴染みの木戸番・卯吉が殺されそうになる。一命は取り留めた。繁蔵の店に手伝いにいっていた近江屋の娘・勢津が店の女将・種と間違われ勾引かされる。淳之助と繁蔵は十万坪の木にぶら下げられた勢津を助ける。
 下駄屋と金貸しを生業とする峰・常太郎姉弟が17年前の恨みを晴らそうとした事件だった。繁蔵は17年前桶川でいかさま博打を見破り貸元を斬った。斬られた傷が因で苦労し、死んだ貸元の娘と息子だった。
 掛川から江戸へ、助けたのが左門だった。
 繁蔵は24才の時板前だった。店の若旦那の使い込みを卯吉の盗みだと言う若旦那を袋だたきにし、江戸に居られなくなっていた。10年渡世人になっていた。

2015年7月27日月曜日

居眠り磐音江戸双紙48

居眠り磐音江戸双紙48 白鶴の紅 佐伯泰英

2015年7月26日日曜日

お髷番承り候【10】

お髷番承り候【10】 君臣の想  上田秀人
 山本兵庫の家臣に屋敷を襲われた深室作右衛門は目付に追求されていた。
 賢治郎は別家を許された。三百石、知行地は相模の国の三村内、屋敷は下富坂町にある。
 作右衛門は三弥を誘拐され、罪を認めるよう強要され、認める。家綱が「ゆえありて深室作右衛門の禄を半減し、役を免じる。家綱が許すまで謹んでいるように。」と言うお沙汰に決まった。深川に転居
 賢治郎の兄・松平主馬は三弥を誘拐し、賢治郎を呼び出し殺そうとする。家綱の耳に入り主馬は座敷牢押し込めになる。
 賢治郎は松平に戻り、大津町奉行を拝命する。千石高だ。二年で寺と大津代官を御せといわれる。二年で帰ってこい。家綱の命令だ。
 三弥は家綱が大奥で預かってくれる。
 

2015年7月25日土曜日

真田幸村の生涯

真田幸村の生涯 秋月達郎
 諱・信繁 字・源次郎または与三郎 氏名・武藤(父親・昌幸が武藤の養子だった。真田に戻る)から真田 真田一族の本姓は滋野だ。幼名・弁丸
 本当の名は 豊臣左衛門佐信繁。幸村と名乗ったことがない。
 兄、源三郎 信幸

2015年7月24日金曜日

居眠り磐音江戸双紙47

居眠り磐音江戸双紙47 失意の方 佐伯泰英

2015年7月23日木曜日

街道と日本史14 15 16

江戸・東京の地理と地名
街道と日本史14 15 16 

2015年7月22日水曜日

駆け出し同心・鈴原淳之助3

駆け出し同心・鈴原淳之助3 千俵の船 千野隆司
 淳之助は米屋の若旦那の刺殺、身元不明の侍の闇討ち少しずつ絡んだ事が、壬生藩三万石鳥居家の米の横流しの判明に繋がる。壬生藩江戸家老に協力と言う形で、城代家老の米の横流しを阻止し、米屋岩代屋と因幡屋も取り押さえることが出来た。両店とも左門殺しに関わっていないことも判明した。

2015年7月21日火曜日

駆け出し同心・鈴原淳之助1 2

駆け出し同心・鈴原淳之助 赤鍔の剣 千野隆司
 八丁堀浅蜊河岸、鏡新明智流士学館桃井道場で鈴原淳之助は18才で免許を貰う。
 父親・左門から鍔が素銅地の赤い刀を、この刀を差すに相応しい侍になれと譲られる。
 父が殺され、淳之助は見習い同心になる。左門は米屋の主殺しを捜査していた。米の買い占め等の調査を始める。
 米屋の孫が勾引かされる。千両も子供も守った。左門の死とは関係がなかった。
 隣の菊川の次女・茜1612才の時から淳之助の嫁になると言い、淳之助の母・千鶴に家事を習っている。日置流の弓の名手になっている。
 師匠・桃井の妻の姪・勢津20が淳之助にはっぱを掛ける。

駆け出し同心・鈴原淳之助2 恵方の風 千野隆司
 鈴原淳之助は南町奉行所で死罪が決まっていた男・春次郎の無罪を証明したために周りの人々の態度がそっけない。
 薬種問屋の主が新しい薬を大奥に売り込むためにどの奥医師に頼むかということだった。別の奥医師に決めそうな主を奥医師の用人が殺し、薬種問屋の主に恨みを持っている春次郎に目が行くように仕向けていた。
 父と稽古していた秘伝の「竜巻斬り」はまだ未完成だが、強い相手と戦う時、勝手に体が動いている。

2015年7月20日月曜日

立場茶屋おりき21

立場茶屋おりき21 佐保姫 今井絵美子
 読んでて、一巻とばしている感じ。
 佐保姫 おみのの兄才造 とめ婆さん 染め物屋吉野家幸右衛門の死
四月一日 真田屋の源次郎と育世の祝言 甲本屋次女・佐保の百日の祝いの仕出し弁当を頼まれる。近江屋忠助の隠し子・佐保が許嫁を連れて泊まりに来る。初めての顔合わせ。
 えにし蕎麦 彦蕎麦の与之助が先に勤めていた料理屋の娘・お真知が死んでいた事を知る。与之助は店を出て行く。与之助に話した小女・おかずもいたたまれなく辞めた。およねの息子・福治を彦蕎麦に廻す。立場茶屋で食い逃げしようとした女・お若が彦蕎麦で働くことになる。
 いとくり草 位牌師のところのおまきに子供が出来た。お京は大丈夫だろうか。
 空蝉 七海堂の七海が自害をしていた。
 京から三吉が吉野家幸三と一緒に来る。三吉の師匠の奥さん・操が亡くなった。

2015年7月19日日曜日

御庭番隠密控

御庭番隠密控 宮城賢秀
 寛政5年 1793年
 家斉の御庭番・古坂政二郎42と村垣佐太郎31VS松平定信35が使う服部彦蔵35と伊賀衆
 家斉は20才になり将軍補佐役の定信が邪魔でしょうがない。定信の追い落としを計る。
 古坂と村垣が定信の腹心を殺して行く。定信は執権職を狙う。
 尊号事件と江戸湾防衛の為の巡視を終えた時、定信の辞職を受け入れられてしまう。

2015年7月18日土曜日

吟味方与力人情控 剣客春秋親子草4

吟味方与力人情控 花の嵐 辻堂魁
 文政元年 1818年 
 北町奉行所吟味方与力・鼓晋作は十一年前に江戸町会所七分金積立の使途不明金を探索を途中で止められた。十一年経った今、関わりのあったと思われる者が次々殺される。
 使途不明の責任を押し付けられ、双親と女房を殺され、乳飲み子を連れ、命からがら逃げ、助けられた藤吉の復讐だった。
 鼓晋作33と隠密廻り方・谷川礼介34が調べた。

剣客春秋親子草4 無精者 鳥羽亮
 命を狙われている岩田要之助が門弟になる。許嫁・小堀ゆいの兄が亡くなり、ゆいの結婚相手が千石の小堀家の跡取りということになり、家督争いに巻き込まれていた。ゆいの父の弟が自分の次男を養子にしたがった。がゆいが承知しないとなると、ゆいを殺し妹の養子にしようとした。次男が通う剣術道場も加担し、ゆいを勾引かす。
 ゆいを助け出し道場主と師範代と対戦し要之助を守る。

2015年7月17日金曜日

窓際同心定中役捕物帖

窓際同心定中役捕物帖 誉田龍一
 南町奉行所定町廻り同心から定中役になった・一ノ瀬金吾は同役・神賀銀十郎と火付け事件を調べる。
 火付けをし、お金を盗む旗本たちがいた。彼らは次男三男で、盗賊と同時に、長男を殺し自分たちが家督を相続していた。商家に押し入る寸前に取り押さえることが出来た。牢に入っていながら旗本たちは自裁した。盗賊の頭は新しく奉行になった上杉左京太夫だった。

2015年7月16日木曜日

忍び家族 

忍び家族 出帆 喜安幸夫
 1615年 豊臣秀頼の子・国松は伊賀の抜忍・太郎左と次郎左に守られ大宛(台湾)へ行った。国松の乳母・雅江と雅江の娘・美佳も一緒に。
 雅江の息子・六郎太が国松として処刑された。
 太郎左は徳川が処刑されたのが国松だと思っているか。太郎左と次郎左は抜忍として追われていないかを調べるために日本へ戻った。どちらも表だっては言われていないが、裏で調べられていた。

2015年7月15日水曜日

百万石留守居役(5)

百万石留守居役(5) 密約 上田秀人
 堀田備中守と加賀前田家藩主綱紀との会談が行なわれた。
 城内で、堀田は綱吉を襲ったのは加賀忍ではないことを認めた。
 寛永寺の普請のお手伝いが加賀にされそうだ。

2015年7月14日火曜日

髪ゆい猫字屋繁盛記2

髪ゆい猫字屋繁盛記2 寒紅梅 今井絵美子
 初嵐 猫字屋に新しい雇い人・鹿一36が住み込みで入った。今まで髪結いを転々としていた。人捜しをしていたという。
 得三郎が生きようという気がないと感じた佐吉は、おゆきに手伝って貰って松太郎を得三郎に見せた。松太郎には得三郎が父親だとは話していない。
 かまいたち 瑞泉の恋 菱川瑞泉はお多福のてでふくと言われるおてるが好きなのだが、言うのは地に脚を附けた生活をしてからと思った。瑞泉は、おてるを吉祥天女と言う。喜三次は納得する。
 得三郎が死んだ。
 寒紅梅 佐吉はおしんを助けた。おしんは肝臓が悪い。おたみはおしんの所へ毎晩通う。おたみは先が長くないおしんのために、おしんの妹・おはるの娘・吉原の花魁・千種を見せる。
 凍鶴 同心・佐伯隼太の嫡男が生まれた。
 島脱けした黒岩のサブが、自分を嵌めた多津を襲うのではないかと心配したが、片足を失ったサブが、ただ見つめているだけなので銀蔵も佐吉も捕まえずに見逃した。

2015年7月13日月曜日

浪人・岩城籐次(四)

浪人・岩城籐次(四) 江戸裏抜荷記 小杉健治
 岩城籐次と名を変えた、小谷左源太は友江と江戸浜町堀の長屋に住んでいた。
 三、四人が急に暴れたり、川に飛び込んだりして死ぬ。薬を使われていると思われる。調べていた同心・新之助も捕まり、薬を飲まされ、籐次に斬りかかる。新之助は敵の中に入り、何をしようとしているのか調べるつもりだった。
 長崎奉行だった井沼十郎兵衛と長崎に本店を持つ湊屋が手を組み、老中香坂駿河守の命を狙っていた。井沼の勘定奉行就任を邪魔する香坂を暗殺するつもりだ。
 籐次は南町同心・高野錦吾の力を借りて、老中暗殺を阻止する。襲撃の指図をしていた野末市次郎は逃げた。

2015年7月12日日曜日

浪人・岩城籐次(三)

浪人・岩城籐次(三)江戸裏吉原談 小杉健治
工藤周一郎 高月藩芦野家家臣 江戸で小谷左源太が子供と共に住んでいることを左源太の許嫁・友江に伝える。友江は三人の子持ちの42の勘定取締役・牧田兵庫と結婚するつもりになる。
 二人の子供が勾引かされる事件が起こる。籐次は用心棒に雇われるが、自分を釘付けにするための用心棒ではないかと疑問を持つ。俊太郎が勾引かされそうになる。二人の子供Nの勾引かしは俊太郎を勾引かすための見せかけだった。
 五年前 籐次は高月藩主の命令で井波数之進を斬った。藩主は妻・美代を側室にした。俊太郎は美代の子で乳飲み子だった。籐次は俊太郎を育て、元服の時、自分が父の仇であることを知らせるつもりだ。
 勾引かし事件を調べて行くうち、両替商仙石屋が何かを企んでいることが分かった。仙石屋は高月に帰った。籐次は俊太郎を連れ、高月に帰る。
新之助は吉原の花魁を殺した犯人が仙石屋の者だと判り、籐次と一緒に高月へ行く。
 高月藩は仙石屋の借金のために乗っ取られたのと同じだ。それを嫌った殿様が大坂商人にお金を借り、仙石屋の借金を払おうとした。仙石屋は藩主の叔父・大膳と勘定取締役・牧田兵庫と手を組み殿様、御美代の方と俊太郎を殺そうとした。俊太郎は殿様の子だった。仙石屋の陰謀を阻止し、俊太郎は殿様の下に行った。
 籐次は江戸に戻った。友江も附いてきた。
 

2015年7月11日土曜日

浪人・岩城籐次(二)

浪人・岩城籐次(二) 江戸裏枕絵噺 小杉健治
 岩城籐次28 五年前 高月藩芦野家七万石の藩主の指南役に任じられようとした腕の持ち主。長屋で俊太郎と住んでいる。隣のお京さんに世話になる。
 稲瀬新之助28 南町奉行所定町廻り同心 要領が良く、おしゃれ、身だしなみに気を使い女にすかれることが最大の目的のような男。籐次の探索の才覚を認め、すぐに助けを欲しがる。
 四人が辻斬りに合った。新之助は籐次に助けを求める。7年前の高崎での火付けと三千両の盗難の犯人たちであることが判明する。残ったのは籐次に用心棒を依頼した金貸し・伊右衛門と元八州廻りの御家人・光岡伝八郎だった。八州廻りを罷めさせられ漏れ聞いた三千両を探して見付けた伝八郎だった。伊右衛門は貧しい人たちにお金を貸したくて元手が欲しかった。伊右衛門は市中引き回しの上獄門になった。
 工藤周一郎が岩城籐次と名乗る小谷左源太の家を訪れる。子供がいることを知る。左源太は俊太郎が実の子でないことを言わない。周一郎は国許に帰った。

2015年7月10日金曜日

街道古道を歩く 街道日本史

街道古道を歩く 関東周辺
街道日本史 18 20 21

2015年7月9日木曜日

八州廻り桑山十兵衛5

八州廻り桑山十兵衛5 花輪茂十郎の特技 佐藤雅美
 博打打ち三之助の祟り 金沢文庫より散逸した本三十巻が無事もどってきた。
 足尾銅山異聞・足の字四文銭 新たに出た銅で許可が出る前に作ってしまった上等の銅銭に、勘定方はお金を出さないという。十兵衛は受け取って鋳直せと決着させる。
 登勢が白旗村に帰る。
 末恐ろしい悪党 伊香保を縄張りにする権蔵を捕まえ、江戸に護送せざるを得ないように持って行き、若い弥三郎が伊香保を乗っ取った。
 憎まれ口が命取り 十兵衛は市右衛門を捕まえてこいと命令される。市右衛門を調べ、太田宿のことではなく、足利のまったけのことで捕まえる。
 津宮河岸で迎えた初雪 十兵衛は佐原で待ってましたとばかりに狙われる。一人を捕まえ江戸での調べを頼み解き放ち、命令したと思われる仙蔵を追う。
 見えぬ手がかり 自分を狙う者を考えるが、仙蔵も殺され手掛かりが消える。
 勢至堂宿三人の生き残り 登勢が帰ってきた。
 花輪茂十郎の特技 江戸で調べるために逃がした茂十郎が、命令者の絵を描いた。同僚の松崎安兵衛と安兵衛が使っていた小者だった。小者は殺される。戸田信濃守と会津江戸家老・島田帯刀と堀主水と松崎等の仕業だった。

2015年7月8日水曜日

介錯人別所龍玄始末

介錯人別所龍玄始末 辻堂魁
 摂津高槻領永井家の別所一門の者から別所七郎太の切腹の介錯を頼まれた。
 龍玄の祖父弥五郎は、石高帳の不正を疑われ切腹する父・脩五郎の介錯を父より頼まれ、介錯をし、家を捨てていた。七郎太も藩のやり方に不満を持ち藩を捨てていた。七郎太の居場所が分かり追っ手が出た。同じ別所一門の者だった。七郎太は百姓をしていた。
 龍玄は七郎太を死んだことにした。若い者は孝之以外亡くなった。
 兄・脩五郎ーー弥五郎ーー勝吉ーー龍玄
 弟・慶司ーー兄・六三郎ーー千代之介ーー
        ーー弟・七郎太ーー淳右衛門ーー孝之

2015年7月7日火曜日

浪人・岩城籐次(一)

浪人・岩城籐次(一) 江戸裏御用帳 小杉健治
 岩城籐次28才 息子・俊太郎と二人で長屋に暮らす。本名小谷左源太という。

2015年7月6日月曜日

新・包丁人侍事件帖8

新・包丁人侍事件帖8 料理番に夏疾風 小早川涼
 何故新何だろうと思っていると出版社が変わっていた。
 鮎川惣介は中奥御小座敷で将軍・家斉からイギリス人・末沢主水を預かる。御台所組組屋敷の惣介の屋敷内に台所と湯殿つきの離れが建てられた。ずっと付いててやれない惣介は伝吉と言う三才の子供がいるふみに、教えてもらうことにする。
 片桐隼人の心配していた通り、松平外記は刃傷に及んだ。雪乃丞が河豚中毒にされそうになったのを惣介たちは阻止し、隼人は寺社奉行・水野忠邦の援護を貰い、大鷹源吾の手助けで苛めの中核・戸部武兵衛を殺す。
 鈴菜は大鷹源吾と一緒になるつもりだったが本道医になるので待っていて欲しいという。

2015年7月5日日曜日

入り婿侍商い帖(四)

入り婿侍商い帖(四) 関宿御用達 千野隆司
 出版社が変わり続シリーズになっていた。

2015年7月4日土曜日

隠れ浪人事件控2 大江戸番太郎事件帳3

隠れ浪人事件控2 悪徳掃除 喜安幸夫
大江戸番太郎事件帳3 木戸の裏始末 喜安幸夫

2015年7月3日金曜日

照降町自身番書役日誌5

照降町自身番書役日誌5 雲雀野  今井絵美子
 寒月 喜三次の国許から三年前に兄の息子が亡くなり、今兄が病床にあり急いで跡目を決めないといけないので兄嫁の兄の次男を養子にした。という手紙が届く。
 玄武館の門弟 吉村廉次郎は太物問屋高田屋の次男、御家人株を買い、吉村家に養子に入った。柳井十内は小普請組三十俵の次男、下に四人の弟妹がいる。柳井が吉村に馬鹿にされたと果たし合いを申し込む。柳井家では女衒に妹を売り飛ばそうとした兄と十内の言い合いになり、気を高ぶらせた兄が刀を振り回し、妹を斬り、十内が兄を斬り、十内は切腹した。
 お帰り、あんちゃん おきぬの兄・丑松が人足寄せ場に行って四年。丑松が帰ってくる。三日前に父親が亡くなる。丑松は雪駄作りを習い始める。丑松の所為でおきぬと別れた政太がおきぬの勤めるふじ半の近くに所帯を持って店を開いた。おきくは店を見ながら佇む。丑松が刃物を持って政太を睨むのを喜三次は止める。
 絲遊 田口屋のおりくが次女を産んだ。姉になった玉緒は喜んでいるのか判らない。近くの豆腐屋で火事が起こり、夫婦と生まれて間がない次男が亡くなった。長男が次男が生まれ父母を取られた腹いせに火を付たという噂が流れる。
 雲雀野  妾・お光宅に入った泥棒・綱吉を主・堺屋長次郎が殺す、という事件が起こった。お光が病気で亡くなり、下女が堺屋が刃物を用意しお光の義弟・綱吉を殺したのだと喜三次に話す。佐吉はお光を妾にするために、お光の母親に充分な金を渡し家を出るように仕向け、渡した金を借金とし、お光を妾にしたことを調べ出した。綱吉も義母の居所を掴み、長次郎を嚇したため殺された。長次郎は遠島になった。
 喜三次39の兄が三月前に亡くなったという手紙を貰う。十年ぶりに故郷に帰り墓参りをする。母の形見の水晶の数珠と家宝の硯と鼈甲の櫛をもらって一月で江戸に帰って来た。数珠と櫛をおゆき24に渡す。
今は初鰹野季節 七夕が開けてから祝言を挙げることに決まった。
 猫字屋のおよし24と坂本町の紅屋の藤吉36との縁談が整う。藤吉は四年前に産後の肥立ちが悪く妻と子を亡くしていた。来月祝言を挙げる。

2015年7月2日木曜日

梟の裂く闇

梟の裂く闇 鈴木英治

2015年7月1日水曜日

八州廻り桑山十兵衛9 

 八州廻り桑山十兵衛 関所破り定次郎目籠のお練り 佐藤雅美 
関所破りと時の鐘 相州保土ケ谷 道案内・角太郎を殺した六蔵を追う。双子 光昌寺の時の鐘を鳴らすための土地と予備費を自分の物にした住職、土地証文も博打の方になっていた。溝口の久八の所へ証文を取りに行く。角太郎のあとの道案内・周蔵と出会い、十兵衛が行った時、久八の所に六蔵がいたことが判る。
 法の不法 柏川・竹田村・穂波村 鉄砲で連れを撃たれた万太郎は犯人が力蔵だと訴えた。力蔵ではない事が判る。万太郎は重追放、籐右衛門と乙吉は軽追放になった。本当の犯人は力蔵の村の名主の息子だった。万太郎は重追放の後、上州で道案内・幸平を殺して逃げている定次郎の仲間になっていた。
 窮余の策の無銭飲食 日光例幣使街道玉村 友達・権八の女房・みねが飯盛り奉公に出る請け人になり、みねが逃げたために15両を払う羽目になった惣太郎。小山で権八夫婦を見付ける。15両返せと談判するが返されない。権八と留五郎の間を行き来するばかりでどうにもならない。八州廻りの桑山十兵衛が話しを付けたと言われる。命を狙われるようにもなる。惣太郎はわざと無銭飲食で捕まり江戸へ送られる。牢の中で十兵衛の悪口を言い喚く。十兵衛がやってくる。十兵衛は何も知らないこと。惣太郎を連れて玉村へ行き、みねを自由にし、惣太郎は20両を貰い、治まった。
 夫の死を知らせにきた男 定次郎と一緒に逃げていた庄蔵が死んだので仲間の喜十郎は庄蔵の故郷へ遺品を持って尋ねた。庄蔵の実家は父が死に甥が死に兄・仙蔵が押し込みに殺されていた。跡取りは庄蔵だけになっていた。庄蔵が亡くなったため、みつと子供だけになった。一族の吉右衛門は自分の三男(3才)を婿養子にするつもりだ。みつはいやがり、江戸へ出て訴訟をおこすつもりで、喜十郎にで江戸に連れていって欲しいと頼む。十兵衛は仙蔵が押込みに殺された事件を調べる。相撲政こと政五郎、公事師崩れの崩れの為蔵、吉右衛門と吉三郎たちはてを組んでいた。政五郎は十兵衛を殺すため殴り込みをかけるが、みんな死ぬ。政五郎は喜十郎に殺される。後で喜十郎が定次郎の子分の尾島の清太郎であることが分かる。
 掴み損ねた五十両 下総野尻村 土地と酢、味噌 醤油の製造販売の権利を持つ総右衛門の甥・省平が賭場の代貸しを闇討ちし姿を暗ました。近い親類・母親を一人入牢させなければならない。また百八十日のうちに行方を突き止めなければならない。総右衛門が中追放になる。総右衛門はお金を出し省平を探して貰うことにした。助蔵は省平を探す。殺されて埋められている所を見付けた。十兵衛が来ることを知った助蔵は五十両を貰わずに逃げた。助蔵は六蔵だった。十兵衛の知る所となる。
 鬼の目にも涙 上総の山根 又蔵は平内に波銭の偽物作りの元金百両を出させた。金使いが荒く、大網の半七という博打打ちに目をつけられ、定次郎の子分・助五郎は又蔵の家に押し入る。銚子に行く助五郎に付いて行った又蔵の女房・たまは、途中で出会った十兵衛が八州廻りと聞き、勾引かされていると助けを求める。大胡の助蔵は捕まった。お金は返り、平内は土地を売らなくてもよくなった。

 関所破り定次郎目籠のお練り 玉村 道案内・幸平の甥・音吉は定次郎の死んだ女房の実家にいる。定次郎の娘・みちを見張っていた。定次郎は幸平を殺して逃げ回っている。みちは深堀の喜左衛門の次男・藤次郎と付き合いおなかに子供が出来たが捨てられる。身投げしようとしたみちを音吉が助け、子供の父親になることにした。定次郎はみちの花嫁姿を見、音吉に密告したのが幸平だと思い殺したが、間違ってだったと誤る。密告した政吉を殺し、藤次郎を半死にし、定次郎は捕まり、江戸へ送られる。
 当てが外れの六地蔵 東海道平塚 恩田 金貸しのっ勘助が旧家・佐川家の娘・さきを三百両の結納で嫁に貰うことになった。廻りの者が船をひっくり返したりして邪魔をする。助けたのは六蔵だった。十兵衛は六蔵を捕まえた。