浪人・岩城籐次(三)江戸裏吉原談 小杉健治
工藤周一郎 高月藩芦野家家臣 江戸で小谷左源太が子供と共に住んでいることを左源太の許嫁・友江に伝える。友江は三人の子持ちの42才の勘定取締役・牧田兵庫と結婚するつもりになる。
二人の子供が勾引かされる事件が起こる。籐次は用心棒に雇われるが、自分を釘付けにするための用心棒ではないかと疑問を持つ。俊太郎が勾引かされそうになる。二人の子供Nの勾引かしは俊太郎を勾引かすための見せかけだった。
五年前 籐次は高月藩主の命令で井波数之進を斬った。藩主は妻・美代を側室にした。俊太郎は美代の子で乳飲み子だった。籐次は俊太郎を育て、元服の時、自分が父の仇であることを知らせるつもりだ。
勾引かし事件を調べて行くうち、両替商仙石屋が何かを企んでいることが分かった。仙石屋は高月に帰った。籐次は俊太郎を連れ、高月に帰る。
新之助は吉原の花魁を殺した犯人が仙石屋の者だと判り、籐次と一緒に高月へ行く。
高月藩は仙石屋の借金のために乗っ取られたのと同じだ。それを嫌った殿様が大坂商人にお金を借り、仙石屋の借金を払おうとした。仙石屋は藩主の叔父・大膳と勘定取締役・牧田兵庫と手を組み殿様、御美代の方と俊太郎を殺そうとした。俊太郎は殿様の子だった。仙石屋の陰謀を阻止し、俊太郎は殿様の下に行った。
籐次は江戸に戻った。友江も附いてきた。
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