2015年7月1日水曜日

八州廻り桑山十兵衛9 

 八州廻り桑山十兵衛 関所破り定次郎目籠のお練り 佐藤雅美 
関所破りと時の鐘 相州保土ケ谷 道案内・角太郎を殺した六蔵を追う。双子 光昌寺の時の鐘を鳴らすための土地と予備費を自分の物にした住職、土地証文も博打の方になっていた。溝口の久八の所へ証文を取りに行く。角太郎のあとの道案内・周蔵と出会い、十兵衛が行った時、久八の所に六蔵がいたことが判る。
 法の不法 柏川・竹田村・穂波村 鉄砲で連れを撃たれた万太郎は犯人が力蔵だと訴えた。力蔵ではない事が判る。万太郎は重追放、籐右衛門と乙吉は軽追放になった。本当の犯人は力蔵の村の名主の息子だった。万太郎は重追放の後、上州で道案内・幸平を殺して逃げている定次郎の仲間になっていた。
 窮余の策の無銭飲食 日光例幣使街道玉村 友達・権八の女房・みねが飯盛り奉公に出る請け人になり、みねが逃げたために15両を払う羽目になった惣太郎。小山で権八夫婦を見付ける。15両返せと談判するが返されない。権八と留五郎の間を行き来するばかりでどうにもならない。八州廻りの桑山十兵衛が話しを付けたと言われる。命を狙われるようにもなる。惣太郎はわざと無銭飲食で捕まり江戸へ送られる。牢の中で十兵衛の悪口を言い喚く。十兵衛がやってくる。十兵衛は何も知らないこと。惣太郎を連れて玉村へ行き、みねを自由にし、惣太郎は20両を貰い、治まった。
 夫の死を知らせにきた男 定次郎と一緒に逃げていた庄蔵が死んだので仲間の喜十郎は庄蔵の故郷へ遺品を持って尋ねた。庄蔵の実家は父が死に甥が死に兄・仙蔵が押し込みに殺されていた。跡取りは庄蔵だけになっていた。庄蔵が亡くなったため、みつと子供だけになった。一族の吉右衛門は自分の三男(3才)を婿養子にするつもりだ。みつはいやがり、江戸へ出て訴訟をおこすつもりで、喜十郎にで江戸に連れていって欲しいと頼む。十兵衛は仙蔵が押込みに殺された事件を調べる。相撲政こと政五郎、公事師崩れの崩れの為蔵、吉右衛門と吉三郎たちはてを組んでいた。政五郎は十兵衛を殺すため殴り込みをかけるが、みんな死ぬ。政五郎は喜十郎に殺される。後で喜十郎が定次郎の子分の尾島の清太郎であることが分かる。
 掴み損ねた五十両 下総野尻村 土地と酢、味噌 醤油の製造販売の権利を持つ総右衛門の甥・省平が賭場の代貸しを闇討ちし姿を暗ました。近い親類・母親を一人入牢させなければならない。また百八十日のうちに行方を突き止めなければならない。総右衛門が中追放になる。総右衛門はお金を出し省平を探して貰うことにした。助蔵は省平を探す。殺されて埋められている所を見付けた。十兵衛が来ることを知った助蔵は五十両を貰わずに逃げた。助蔵は六蔵だった。十兵衛の知る所となる。
 鬼の目にも涙 上総の山根 又蔵は平内に波銭の偽物作りの元金百両を出させた。金使いが荒く、大網の半七という博打打ちに目をつけられ、定次郎の子分・助五郎は又蔵の家に押し入る。銚子に行く助五郎に付いて行った又蔵の女房・たまは、途中で出会った十兵衛が八州廻りと聞き、勾引かされていると助けを求める。大胡の助蔵は捕まった。お金は返り、平内は土地を売らなくてもよくなった。

 関所破り定次郎目籠のお練り 玉村 道案内・幸平の甥・音吉は定次郎の死んだ女房の実家にいる。定次郎の娘・みちを見張っていた。定次郎は幸平を殺して逃げ回っている。みちは深堀の喜左衛門の次男・藤次郎と付き合いおなかに子供が出来たが捨てられる。身投げしようとしたみちを音吉が助け、子供の父親になることにした。定次郎はみちの花嫁姿を見、音吉に密告したのが幸平だと思い殺したが、間違ってだったと誤る。密告した政吉を殺し、藤次郎を半死にし、定次郎は捕まり、江戸へ送られる。
 当てが外れの六地蔵 東海道平塚 恩田 金貸しのっ勘助が旧家・佐川家の娘・さきを三百両の結納で嫁に貰うことになった。廻りの者が船をひっくり返したりして邪魔をする。助けたのは六蔵だった。十兵衛は六蔵を捕まえた。

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