浪人・岩城籐次(二) 江戸裏枕絵噺 小杉健治
岩城籐次28才 五年前 高月藩芦野家七万石の藩主の指南役に任じられようとした腕の持ち主。長屋で俊太郎と住んでいる。隣のお京さんに世話になる。
稲瀬新之助28才 南町奉行所定町廻り同心 要領が良く、おしゃれ、身だしなみに気を使い女にすかれることが最大の目的のような男。籐次の探索の才覚を認め、すぐに助けを欲しがる。
四人が辻斬りに合った。新之助は籐次に助けを求める。7年前の高崎での火付けと三千両の盗難の犯人たちであることが判明する。残ったのは籐次に用心棒を依頼した金貸し・伊右衛門と元八州廻りの御家人・光岡伝八郎だった。八州廻りを罷めさせられ漏れ聞いた三千両を探して見付けた伝八郎だった。伊右衛門は貧しい人たちにお金を貸したくて元手が欲しかった。伊右衛門は市中引き回しの上獄門になった。
工藤周一郎が岩城籐次と名乗る小谷左源太の家を訪れる。子供がいることを知る。左源太は俊太郎が実の子でないことを言わない。周一郎は国許に帰った。
0 件のコメント:
コメントを投稿