2015年7月28日火曜日

駆け出し同心鈴原淳之助4

駆け出し同心鈴原淳之助4 霜降の朝 千野隆司
 岡っ引き繁蔵の昔馴染みの木戸番・卯吉が殺されそうになる。一命は取り留めた。繁蔵の店に手伝いにいっていた近江屋の娘・勢津が店の女将・種と間違われ勾引かされる。淳之助と繁蔵は十万坪の木にぶら下げられた勢津を助ける。
 下駄屋と金貸しを生業とする峰・常太郎姉弟が17年前の恨みを晴らそうとした事件だった。繁蔵は17年前桶川でいかさま博打を見破り貸元を斬った。斬られた傷が因で苦労し、死んだ貸元の娘と息子だった。
 掛川から江戸へ、助けたのが左門だった。
 繁蔵は24才の時板前だった。店の若旦那の使い込みを卯吉の盗みだと言う若旦那を袋だたきにし、江戸に居られなくなっていた。10年渡世人になっていた。

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