風烈廻り与力・青柳剣一郎29 まよい雪 小杉健治
鉄次と弥八が佐渡から放免されて帰って来た。
鉄次は会いたい女・きみを探す。おきみを探し根津遊郭へ行く。おきみは見付からないが身請けにお金がいる。盗賊の誘いに乗る。根津のおきちかと思われた女郎が仲立ちになり繋ぎをとれ、弥八の居所を知るが会えない。一回目の押し込みは人を殺さなかった。次は火を付けて押し込み、抵抗されれば殺すという。弥八の居る荒物屋の主人・卯平に南町の青柳剣一郎に伝言を頼む。強風の夜、この付近に付け火がある。鍋町の「加賀屋」が襲われる。加賀屋の下男は賊と通じている。と伝える。
弥八は佐渡に一緒に佐渡送りになった時助がいる。時助を助けたかったら江戸で言われたことをするようにと言われて佐渡を放免されていた。命令は与力・山吹吉五郎と妾・おきちの殺害だった。おきちは鉄次の探している女だと判った。山吹を殺そうとした時、青柳剣一郎に捕まる。
青柳剣一郎は山吹を公金横領の内定していたため、妾宅を見張っていた。佐渡支配組頭・幸山宅次郎と赤木屋が手を組み、江戸に運びこまれる金銀をくすねていた。約定が盗まれ、約定を手に入れた山吹は強請っていた。人足寄場から山吹に佐渡へ送られた弥八と時助は幸山が仕組んだ佐渡逃亡に乗せられ、放免するかわりに・・・と山吹殺害になったのだった。
盗賊の火付けは阻止し、加賀屋に押し入ったところを捕縛した。
山吹は証拠の提出をし、隠居。赤木屋は悪事は露顕したが命が助かる道は時助の放免しかないと手紙を書く。赤木屋光右衛門は隠居した。佐渡金山は老中より佐渡奉行を通して関係各所に注意、不正防止の監督強化
弥八は卯平の店を継ぐ。鉄次は江戸所払いになり、おきみと加賀屋の本店に行く。
剣之助は吟味与力見習いをしている。
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