神田職人町縁はじめ しろとましろ 知野みさき
五年前、松平定信が老中となる
咲 26才 万町の小間物屋「舛田屋」に煙草入れや財布を作って置いてもらっている。刺繍を刺す縫箔師だ。
美弥 30才 舛田屋の主人 六年前に夫を亡くし店を継いだ。
修次 錺職人
咲は気に入った簪を見付けるが、高くて買わなかった。気になり次ぎの日に見に行く。半額になったので買う気になったが、修次が現れ、売れないという。身売りする姉のために欲しいという男の子のために、手直ししてやる。咲は簪入れを作る。
修次に会う度、双子の男の子・しろとましろが現れる。稲荷の狐の化身だと言う。
痴呆症の梅婆さんが言う、姉・藤が見付かった。姉妹の家は小さい時に離散していた。梅は漆器屋の女将、藤は料理屋の女将になっていた。昔の母親の思いでの料理を食べ梅は藤を認識した。梅の家のお月見の重箱は咲の父親元一の作品だった。見ることが出来た。
女連れの修次に会う。
修次としろとましろと咲が蕎麦屋へ行く。出会った大工の小太郎が咲の妹・雪が勤めている料理屋の仲居を好きなのだが何も出来ないと嘆いている。修次と咲はアドバイスをする。相手は雪の友達の伊代だった。手紙を持って行った咲に伊代は許嫁がいるからつき合えないという。雪は小太郎が好きだった。雪は立ち直れない。咲が一泊して話明かす。雪は小太郎が財布を拾ってくれたことを話す。小太郎は拾った財布の持ち主が好きになったと言っていた。小太郎は手紙を書くという。
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