道具侍隠密帳二 囮の御用 早見俊
天保八年 1837年
能登川清兵衛27才は将軍御側衆・上野権十郎久唯から、誰が抜け荷で処刑された濱田藩松平周防守康任と廻船問屋会津屋の抜け荷を継承しているかを調べるように言われる。
清兵衛は会津屋の残党・隠岐の万次郎が探している、金のマリア像を仕込みおびき出すが失敗する。マリア像の中に会津屋が隠した抜け荷の品を隠した場所の地図が隠してあるようだ。
万次郎と手を組む幕閣の者が解らない。老中水野忠邦は益田藩片岡備前守だと思っている。片岡は上野を自分の代わりにしようと思い、万次郎に相談し、清兵衛と上野を罠に嵌め、二人は浦賀奉行に捕まる。切腹になるような噂を流し、安心している所にマリア像の罠を仕掛ける。清兵衛は万次郎が益田藩の藩船へ乗り込んだ所で捕らえる。
片岡は永蟄居、万次郎は打ち首になった。
今回使った道具はブーメランと手首から飛び出す針、空を飛ぶ大凧
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