2015年6月1日月曜日

鬼役14

鬼役14 気骨 坂岡真
 加賀の忠臣 矢背蔵人介が一年に一回会う友・杉内が娘を妹夫婦に託したまま亡くなる。
 加賀藩の玉薬役だったが、公儀目付け配下の患者を斬り、役を解かれた。江戸で娘を質にとられ加賀藩の間者として硝石小屋の番人になった。野呂も同じ役目で入り込んでいた。野呂が爆破した後、野呂も杉内も刺客に襲われ、殺された。大目付側の加賀に入り込んだ間者が大目付を裏切り秘密に作られた火薬を横流ししていた。加賀では裏目付け公儀大目付からは信頼を得ていた佐佐部を蔵人介は倒す。
 末期養子 矢背家に居候している卯木卯三郎に養子の話しが持ち上がる。御闕所物奉行・棚田六兵衛の末期養子だった。六兵衛が斬られてなくなった事を知り、蔵人介は調べる。
 大目付・南條壱岐守は賄賂を貰っていた。それを知った四千石の旗本・仙崎家の次男が強請ってきた。壱岐守は仙崎家を潰し、大目付の裏帳簿を付けていた棚田を殺した。証拠を片付けて行く。棚田家は妻が潰した。蔵人介は卯三郎に評定所の控室で南條に最後の決着をつけるのを見せる。
 別れの坂道 御小人目付小頭・浦西正吾は密航を企て蘭学者たちを罠に嵌める。矢背家の長男・鐡太郎も参加しようとする。集まり場所で見たのは集まった五人のうち三人が斬り殺され、二人が捕まったところだった。矢背家にも鐡太郎を捕まえに鳥居の配下が押し寄せる。その前で浦西が町方吟味与力と裏で通じ密造酒の抜け荷で儲けていることを暴露する。その場を納める。吟味方与力は捕まえた二人から渡辺崋山と高野長英の名前を引き出し捕らえた。
 鐡太郎は大阪の緒方洪庵の所へ行った。

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