栄次郎江戸暦13 老剣客 小杉健治
矢内栄次郎は、旗本の次男、三男の無法に腹を立てる。勾引かし殺人の犯人と見るが、証拠が無く、町奉行所も目付けも動かない。栄次郎と見合い話しがある娘の道場の師範代をするような男だった。三人が順に殺される。犯人は道場主・大園主膳だったが、三人供、病死で届けが出される。
寺の物置きで暮らす老剣士・小野川十兵衛がいた。25,6才の若者・村尾精一郎に剣術を教えている。精一郎は仇を探していた。精一郎の仇が、小野川十兵衛こと向田市十郎だった。
三十年前の対戦相手大園主膳と向田市十郎との勝負が、大園主膳と村尾精一郎の対決になった。主膳の勝ちとなる。村尾親子は十兵衛との敵討ちをする意志はない。村尾親子は大園道場の門弟となり、将来綾乃と結婚して道場を継ぐかもしれない。全ては岩井文兵衛の仕込んだものだった。
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