警視庁特別取締官 六道慧
星野美咲32才 警部補だった一年半前、警視庁捜査一課「謎解きマイスター」と言われた。殺人事件で美咲以外の全員が被疑者として男を検挙した。裁判が始まり冤罪だと分かった時、美咲の単独捜査によるものと証言され半年の停職処分を受け、一年の交番勤務をし、現在、警視庁分室特別取締班 巡査になった。
ちなみに、当時の班長は小柴清志警部、美咲の上司で相棒、そして恋人だった。現在、親友と信じていた官房長官の愛娘・伊智子警部補は小柴夫人になっている。
鷹木晴人29才、生物学者、獣医、警視。美咲の上司。母親は科学捜査研究所の課長・マダム科捜研こと山科若葉。父親は動物学者、猟師の鷹木乙彦。
向いの家の佐竹絹江62才の通報で駆け付けた鷹木と美咲は、ゴミ屋敷に猫三十匹と病気で動けない主人・寺西幸輔と頭にこぶを作り亡くなっている妻・真梨子を見付ける。駆け付けた息子・英輔は大麻を所持していた。玄関には白い花の鉢植え。
真梨子はB型肝炎、勤め先は化粧品会社の研究室の窒長。湿疹問題で騒がれたスカピを傘下にしている会社。
英輔、小雪夫妻に子どもはは五人、小雪は妊娠している。英輔は働いていない。転居を繰り返す。子ども全員を確認していない。子どもが六人いたと言う目撃談がある。小雪の実家は農家、ハオルシアの栽培をしている。
真梨子と喧嘩をし、突き飛ばしこぶを作らせたのは佐竹絹江だった。絹江は寺西家の通帳からお金を引き出していた。真梨子に紹介されたハオルシアを売る際に詐欺行為を働いていた。真梨子が知ったため口論になり、突き飛ばしていたのだった。頭蓋内の硬膜下に出血がおこり亡くなった。
三男・聖也は双子だった。拓也の出生届は出ていなかった。聖也を静かにさせるためタオルで口をふさぎ死なせてしまった。真梨子は拓也を小雪の実家に連れて行った。息子夫婦には絶対内緒ということで、あらかじめ手続きをしていた老人ホームや障害者施設がある「白花苑」に連れて行った。聖也は夫婦がどこかに埋めてしまった。美咲は小雪の実家の裏山で寺西家の玄関の鉢植えの花を見付けた。そこに聖也は埋められていた。真梨子が聖也に捧げた花ごと埋められたのだろう。
真梨子は持病のためいつどうなるかわからないと言い、弁護士に預けた通帳に振り込まれるようにしていた。退職金、生命保険、B型肝炎の給付金、信託扱いになる。
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