拵屋銀次郎半畳記③ 侠客〈二〉 門田泰明
大奥大御年寄絵島が泊まっている「帆亭」が襲われた。狙いは絵島か銀次郎か。
銀次郎の拵えの助手・仙が連れて行かれた。仙が関係をもっていた床滑七四郎だった。話は手切れだった。銀次郎の無外流の師・笹岡市郎右衛門から床滑家の話を聞く。床滑家には代々の将軍の血が入り、お手打流(斬命流剣法)教授の立場にあった。
叔父・和泉長門守から、将軍派と老中派があること、手を付けてはならない御金蔵にまで手を付けるほどお金が無いこと、床滑七四郎が将軍の代わりにお手打ち流を使おうとしていることを聞く。
銀次郎は桜伊家の屋敷でも襲われる。銀次郎の親しい大坂の梅田屋丹吾郎の子分に偽面で化け襲ってくる。
京野屋の隠居殺害事件から始まった騒動は続いている。
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