2018年1月12日金曜日

うわん② 走れ医師と黒魔の影

うわん② 走れ医師と黒魔の影 小松エメル
 享保八年 1723年 一月下旬 あと三百八十八残っている。
 真葛は小石川養生所に呼び出され、青年医師・影山春之と会う。
 寝たきりの人の夢の世界に鏡から入り込む。本音の世界?出てきた時に鏡が割れる。左兵衛は気がついていた。
 死んだ男・駒造に取り憑いているのが何の付喪神かを考える。言い当てないと身体から出られない。奥様の懐刀だった。駒造の処置をするが駒造は死んだ。
 春之には死んだ医者友達・安世の霊がついていた。春之の藩で流行った病気の薬を考え出した。病に罹った安世に飲ませると安世が亡くなった。春之が罹り死ぬつもりで飲むと春之は助かった。春之は友達を殺してしまったことで藩を出、流れ医者をしていた。春之は影を連れていた。
 小石川養生所に黒い煙が立ちこめる。うわんは根源を探す。病魔だった。病魔を吸い込む。後に春之の影が残った。春之を守ってくれてありがとうと言い残しきえそうになる。心はいつも共にある。皆を助けて・・・と言い消えていく。
 春之はあんたみたいな優秀な相棒がいたらもっと助けられるといいながら流れ医師に戻る。

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