奈良町あやかし万葉茶房 遠藤遼
神様やあやかしが見える高校生・草壁彰良は父親が亡くなり母方の親戚・額田真奈歌に引き取られ奈良に住むことになった。真奈歌が営む喫茶店「万葉茶房」で働き始める。人間だけでなくあやかしの憩いの場だった。彰良は万葉集の歌をそらんじると光の玉になってあやかしに吸い込まれあやかしが元気になる。
万葉茶房のイケメンシェフは吉野の大天狗・吉野広常。大和野菜を中心に使っておいしく作る。
英気が無くなった砂かけ婆を助け小学生の孫・阿砂子が手伝いにくる。砂かけ婆は元々は狸。阿砂子はシェフ吉野の娘ということになった。
クラス委員の春日めぐみは幼い頃住んでいた吉野で天狗に会っていた。崖から落ちるのを助けてもらい天狗が怪我をした。薬を運び一緒に遊んだ思い出があった。直ぐ引っ越したためそれ以後会っていなかった。めぐみはもう一度天狗・ミヤマに会いたいという。めぐみの廻りで不可思議の事件が起こる。めぐみに意地悪を言う者は怪我をする。吉野のおかげでめぐみの前に姿を現したミヤマとめぐみは話しをする。ミヤマは吉野に帰った。
陸上部の滝川美幸は毎日走り高飛びの練習をしていた。練習熱心なのは力の調整のためセーブして本気に見せるための練習をしている。美幸は龍神の娘だった。ふたりであやかしが見える人間の苦労を話す。
彰良は母親を知らない。
「なら燈花会」祭りが始まった。万葉茶房も出店を出す。
吉野に勾玉を貰いミヤマが訪れる。めぐみと一緒にまわる。この祭りに行かないと母親に小遣いを止められるという美幸が来る。彰良と一緒にまわる。迷子になった子狐が彰良から離れない。子狐の母親から龍神の話を聞く。美幸と言う名前、神の力を持った美しく幸せなれという言霊、龍神様の祈りの言葉、お嬢様の人生を龍神様ご自身の力で護っていると言う。祭りの最後に雨が降る。龍神様がいらっしゃった。美幸さんを見に来たのかな。
狐は人間と恋に落ちたあやかしの話をする。男の子を授かった時の話し、食べ物を作る話し、彰良が父親から聞かされていたはなしだった。そのあやかしは九尾の狐。
僕の母さんは九尾の狐?と聞いた真奈歌は、九尾の狐はきみのお母さんであり私のお母さんでもある。と言った。きみと私は父親違いの姉弟。彰良は独りぼっちじゃない。
若い書生風のあやかしと浴衣姿の美女・玉藻が子どものことを話していた。祭りの初日に彰良の前に現れたふたりだった。龍神と九尾の狐
0 件のコメント:
コメントを投稿