2018年1月5日金曜日

あやかし同心捕物控① のっぺら

あやかし同心捕物控① のっぺら 霜島ケイ
 柏木千太郎30 のっぺらぼう 南町奉行所定町廻り同心
 柏木兵衛    元同心、千太郎の父親
 艶    兵衛の妻・千太郎の母親 王子稲荷の尾っぽが三本の妖狐
 初23  千太郎の妻 実家は損料屋駒屋 初の一目惚れで16才で嫁いできた
 小春5才   千太郎と初の娘5才
 片桐正悟27     千太郎の朋輩
 伊助21    岡っ引き見習い
 あやかし同心 2017年 12月22日のあやかしの中
 ばらばら 大川で人の胴が見付かった。死体ではない生きているという。医者の家で預かってもらう。腕が見付かる。商家の内儀で行方不明の者はいないか調べる。湯治に行ったことにしているが油屋佐田屋の内儀・絹だろうと思われた。千太郎は何か物を壊さなかったかという質問をする。先代・文右衛門が大事にしていた茶碗を壊していた。足が見付かりだんだん揃っていくが顔が見付からない。焼接ぎに出していた茶碗が戻ってくるが破片が足りない。伊助に墓磨き(あやかし)が近付き破片の在処を教えてくれる。茶碗が直った時、絹の顔が見付かり全部揃って気がつく。茶碗を割ったことも覚えていなかった。文右衛門が死のうとした時に茶碗を預けた者が、また次の者に預けるからと取りにきた。次の福の神を必要とする者の手に渡すのだ。
 へのへのもへじ 小春は爺様に字を教わった。退屈していたらじゃあ遊ぼうとへのへのもへじを書いた。小春は壁やら障子やらに書いた。千太郎の顔にも目や鼻や口が出来ていいだろうと思って書いた。千太郎は上機嫌でそのまま奉行所に行った。町廻りもする。そんな千太郎にりんという少女がおとうちゃんだーと駆け寄る。母親・ようはりんが物心つかないうちに居なくなった父親の顔を聞かれてへのへのもへじと書いてごまかしていた。りんは千太郎をみて父親だと思ったのだった。ようは三ヶ月前に武蔵から出てきて、五年前に江戸に行くと出て行った夫・十郎を探していた。通り雨が降り顔をふいてしまい千太郎の顔が消えた。
 正悟はようの夫を探す手伝いをする。縫い物や洗い張りで生活しているように縫い物を持って行く。千太郎は正悟がように惚れるのはまずいと思う。今さら言えないしと悩んでいる。りんと小春は仲良しになる。りんの頭にふくふくと毛が生えた動物の耳が出てきた。艶が女の子なのに赤トラとは珍しいねと言う。お母ちゃんは白いの。さて正悟はどうするかね。艶の言葉。
 ようは夫の声がすると正悟についてきてもらう。ようは三味線の師匠に三味線を見せてもらい音を鳴らして貰う。ようは気が済んだ。十郎はすまないとたった一言言ったという。ようは親切にしてくれる正悟に正体を明した。化け猫だった。武蔵に帰ると言うように江戸にいろと言う正悟だった。

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