QED⑳ 白山の頻闇 高田崇史
棚旗奈々は桑原崇と結婚二年目の妹沙織の夫・白岡隆宏31才が出張の日に金沢に行く。
加賀国一の宮・白山比咩神社に行き金沢に行く前に沙織からの電話で事件を知る。
手取川で首のない日影修平48才の死体が見付かる。上流で大量の血痕が見付かり、その横で頭を打ち付け倒れている隆宏の兄・白岡喬雄44才が見付かった。修平の婚約者・黒沼百合31才が首を吊って亡くなっていた。病院で気がついた喬雄は逃げ出し「隆宏シロを守れ」と言い残して手取川へ飛び込む。
タタルは白山信仰、再生儀礼に関係があると言う。シロを守れとは白を守れ、切り落とした髑髏を守れと言うことでしょう。聞いていた隆宏は、前から崇のことを聞いていたので嫌な予感がしていたと話し始めた。崇はガソリンメーターから出張は嘘だと思っていた。
修平はすい臓ガンで余命幾ばくもないと知った。修平の希望通り喬雄は病魔に命を奪われる前に殺し、首を落とし白骨化を待つために埋めることにした。隆宏は首を預かり埋めに行った。隆宏は恐ろしくなり警察に捕まった方が良いのではないかと思い電話をしていた。百合は修平からの最後の電話の連絡で駆け付け、全てが終わってから現場に到着し喬雄と揉めたのではないかと思う。百合に突き飛ばされ倒れた喬雄をみて殺害したと思い自殺したのだと思う、と隆宏は自白した。
崇は証拠隠滅罪は確実だろう。自白と強要されていることで減刑されるだろう。
奈々は沙織が妊娠していると思った。
QED江戸の弥生
明邦大学一年生棚橋奈々は、中島晴美とオカルト同好会に入ることになった。三輪の浄閑寺へ行った。晴美と小澤宏樹と桑原崇。崇の吉原の蘊蓄を聞く。宏樹は二年ほど前に自殺した人の話しをした。神谷バーに行く。勝山太夫の話しから、明暦三年の大火の話、犯人は有賀藤五郎になっていることを話す。
宏樹と崇二人になってから宏樹が自殺したことになっている国会議員の愛人だった姉の話をした。本当は自殺じゃなかったかも知れない。国会議員の名前は有賀寛司だった。
十数年後、有賀寛司は汚職事件の首謀者として逮捕された。奔走した若いジャーナリストいた。
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