剣客同心親子舟② 菊太郎あやうし 鳥羽亮
柳原通りの土手で呉服屋松沢屋の主・庄兵衛と手代・留次郎が殺された。同じように左袖を斬られ、首を刎ねられた事件が一ヶ月前にも起こっていた。大川端で料理茶屋藤木屋の主・鶴蔵が殺されていた。松沢屋は人気急上昇の呉服屋だった。藤木屋は評判のいい料理茶屋だったがこの頃嫌がらせを受けていた。藤木屋を買い取ろうとしている浜京を調べていた御用聞き・守助が同じ太刀筋で殺された。松沢屋の影響を受け商売が上手くいかなくなった大野屋を探っていた磯吉が殺された。
浜京の主・桑右衛門は殺し屋の元締めだった。藤木屋の店、離れ屋に目を付け手に入れようと主を殺していた。大野屋に頼まれ松沢屋を殺していた。殺し屋は調べている同心が邪魔で始めは命を狙うが、失敗し、菊太郎を人質にとり、手を引くように脅す。
菊太郎が閉じこめられている小屋を見付け、菊太郎を助け出してから隠れ家に踏み込むが、腕のたつ浪人・左島は逃げ、桑右衛門はいなかった。藤木屋の離れに踏み込み桑右衛門は捕まった。左島は逃げるが隠れ家で長月隼人に殺される。
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