うわん③ 九九九番目の妖 第一部 完 小松エメル
九百九十九匹の妖を捕まえる期日が一ヶ月を切った。
太一の父母だと名乗る者が現れた。糸が産んだ男児は死産だった。糸には誰かに連れ去られたと言った。小三郎は響明寺に埋めていた。
母・凛には好きな人・卯之助がいた。元同僚の罠に嵌まり、火事で身体が焼け爛れて生きていた。凛は卯之助の治療するために清庵のところで働いた。卯之助はいなくなった。凛は清庵と一緒になった。
真葛は響明寺の墓で起こったことを見せられた。
うわんが卯之助に入り込んだ。それを見た凛がいた。
小三郎が布包みを埋めた。妖たちが言う。何年も前に取り込んだ人間・卯之助を御しきれていない。新しい王を立てよう。布に包まれた太一に王の魂を入れようとする。凛が現れた。うわんが妖を呑み込んでゆく。太一を呑み込もうとするのを凛が阻止する。うわんの鋭い爪で傷つけられた。卯之助になったうわんは凛にこの子を助けてと言われ、太一に息を吹きかけ生かした。現れた真葛に凛と太一は助けられ帰る。
一年前の墓場、うわんが墓を掘っていた。妖は新しい王だと言う。
期日が来た。一匹足りない。太一を連れて行くと言ううわんに真葛は私が行くと言う。
真葛がいなくなった。
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