2018年3月12日月曜日

栄次郎江戸暦19 影なき刺客

栄次郎江戸暦19 影なき刺客 小杉健治
 栄次郎が顔のそっくりな「高樹清四郎」に間違われて刺客に襲われる。清四郎は備中水沢家の殿様の息子だった。中屋敷にいる息子・忠常の行状が悪く、殿様が清四郎を次期藩主にしようかと言ったため、忠常派に命を狙われた。清四郎は何も知らなかったが自分の留守の間に父母、妹、妹の許嫁が殺され、父の友人に清四郎のこと殺した者のことを教えられ、敵討ちのため江戸に出てきた。
 全てのことを調べた栄次郎は清四郎と、殺害の刺客を出した的場伊右衛門の果たし合いの場を作る。徒士目付けの兄・栄之進は的場家の存続を約束する。
 栄次郎は囮になり、家来を忠常から遠ざけている間に清四郎は忠常に近付き、髷を落とす。
 清四郎は国許に墓を立て仏門に入るという。忠常の側に仕え、清四郎を殺そうとしていた畑伊十郎に、心を入れ替え、御家のために尽くすと言う忠常を見極め、忠常は藩主にあらずと思われれば清四郎を探し出せばいいと言う。

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