入り婿侍商い帖 大目付御用〈二〉 千野隆司
米問屋和泉屋の親子が差し違えてなくなった。嶋津惣右介は二人が殺されたとみて調べる。和泉屋は武蔵岡部藩の御用達だった。岡部家は三河に七千石の領地があった。吉田藩と接している。吉田藩の米を牛耳る千草屋が和泉屋の御用達を狙っていた。
角次郎は、大目付・中川忠英と会い、和泉屋の事件を調べることと、三河を治める次席家老・蓮見工内のことを聞く。岡部藩主に宜しくと言われる。
和泉屋の仕事に妨害が起こるが岡部藩ご用達に齟齬が起きないよう大黒屋が協力する。蓮見の不正を調べ上げた寺原を襲撃する。角次郎たちが防ぎ、捕まえた。和泉屋殺した犯人が町奉行所に送られる。千種屋の下で働いていた房川屋の扱っていた岡部藩の上野の九百石を大黒屋が扱うようになった。房川屋と千種屋の関係まで行かなかった。
札差神崎屋の主人と父親・兄との仲を取り持ち、神崎屋は大黒屋に八百両で株を売った。札差・羽黒屋が誕生した。
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